やわらかな風をまとう

じめじめとした暑さが日一日とせまってくるこの季節、暑がりで汗っかきな自分にとってはもっとも苦手な時期。家ではTシャツに短パンという、絶対に誰にも見せられない格好でいいものの、さすがに外出時にはそんな訳にはいきません。

涼しくて、洗濯もらくで、アイロンも不要で、体形も拾わず、1枚でさまになる……それはワンピース。

などといつも細かい条件を出して着たい服を探していたものの、今月はかわいすぎて否応なしに注文してしまったこの1枚。MEDE19Fからモデルの高瀬真奈ちゃんとコラボして作ったというワンピースです！！

黒ベースのプリント柄がほどよくシックで、花柄のプリント柄でも派手すぎず、とはいえ心なしか華やかな気持ちになります。

1枚ですとんとシンプルに着ても、さらさらと揺れる素材感だったり、ほどよい胸もとの開き具合だったりが効いて、着映えするデザインです。
そして見せたくない部分もしっかり隠れて、このワンピースを着ると高確率でほめられます。特に変化はないはずなんですけど、本当にこのワンピース、めちゃくちゃかわいいんですもん。

今日はバッグも靴も黒を合わせてみました。合わせたというか、いつも使っているものなのですがしっくり……。

あ、それと特筆すべきはこのワンピースにはインナーキャミソールがついているんです。めちゃくちゃお得では！！1枚は持っていなくちゃな……と思いつつ、なかなか買うタイミングのないキャミソールワンピース。家でひとりなら多少過激ながら、これだけで過ごすこともできます。

プリントワンピースの生地感ですが、程よい透け感がありつつも、肌が見えすぎず、風を通す軽やかな、なんとも心地いい素材。インナーキャミソールもめちゃくちゃなめらかで肌にするするして気持ちいいです。洗濯して乾くのもめちゃくちゃ早い！使える！使えすぎる！

スタイリングというものは特にありませんが、ただすっと着ただけ。でも特に着こなしがさみしくないのは花柄のパワー！！がんばらなくてもおしゃれに見えるのは、暑くて何もしたくないときとかにめちゃくちゃありがたいです。

連日の雨の影響もあり、すっかり外出の意欲もなく、家にいがちなこの頃。図書室が舞台ではじまるこの小説を読んでいたら読書心に火がつき、恐ろしく本ばかり読んで過ごしています。よって肝心のお出かけの機会はなかなかありませんが、ここ一番にも着たい感じ。いつですかね！？

話は本についてに戻ります。登場人物である、図書室で出会った少年と少女の読書の風景や会話を文字でなぞっていると、自分も彼らとともにその場に居合わせているような気分になって、抜け出すまでに時間がかかります。昔、図書室でえんえんと本を読み続けたあの時間が何十年の時をこえて、今また戻ってきたような、このまま少しの間この世界にいたくなる、そんな気持ちにさせてくれる一冊です。

図書室　著：岸雅彦　出版社：新潮社