巡る巡るよ、チョコレートの季節
旅カナ
こんにちは。「海とかもめ部」飛び入り部員の旅カナです。
今年の冬は寒かったですが、春の訪れは早そうですね。私は毎年この季節になると「桜活動」と称して、近所の桜の写真を撮りまくります。ハイ、桜フェチです。十数年前、今住んでいる家に引っ越したのもこの季節でした。駅から家までがずっと桜並木で、「桜の咲く季節に絶対に間に合わす!」と思って、即決・速攻で引っ越したのを覚えています。
3月上~中旬は早咲きの品種「河津桜」や「十月桜」などの季節です。
近所の公園にて。真っ白なユキヤナギとのコラボ。
菜の花と桜のコラボも美しいですね。
フェリシモの新社屋の横にあったのも桜の木でした!咲くまで気付かなかった!
さて、そんな春の季節、フェリシモから届いたものと言えば……チョコレート!毎年のお約束です。
「幸福のチョコレート」は海外からの輸入品ですので、今年はコロナの影響でバレンタイン便でなく、2月下旬に届く2月便でした。なので私も一部のお相手を除いて、軒並みバレンタインチョコ後送り。でも差し上げた方にはとても喜んでもらえました。
残りは自分で食べちゃうもんねー。
一部をご紹介しましょう。
まずはこちら。ドイツのショコラティエです。「ゴールドヘルム」さんと言います。
英語で言うと「ゴールデン・ヘルメット」=金の兜(かぶと)です。アーフェルトという中世の趣を残す町で近頃大変人気のあるお店だそうです。
ヘーゼルナッツとサワーチェリーのタブレットです。実は私、これを撮影時にサンプルで食べたときから買うと決めていました。「なんじゃ?このウマイものは?」「天才か?」と。ごろごろ入ったサワーチェリーの酸味、ヘーゼルナッツのナッツ感も好みです。その上層パートとベースのダークチョコパートのハーモニーが絶妙です。実によくできています。
そして板チョコと言っても、作り方がすごくユニークです。大理石の上にチョコを流して伸ばしてこんな不定形のチョコに。1枚1枚手づくりですよ! ということがダイレクトに感じられてありがたみが増します。そしてパッケージの可愛さがエグいです。オーナーさんが自らイラストを描かれていて、表から裏までびっしり絵と字が。ものづくりにとんでもない情熱を燃やす人たちなのに違いありません。
次はオーストラリア・メルボルンから。「ショコラトル アーティザンチョコレート&カフェ」さんの「ナッツスペシャル」。
すいません、これも撮影時の試食から買うと決めていました。「なんじゃ?この…(以下略)」
もー天才が多すぎて、話盛ってると思われそうで心外ですが、ここの仲良しファミリーのお父さんのクリストフさんと娘のティナさん親子の作る、エッジ利きまくり・攻めまくりのチョコがヤバいです。
ヘーゼルナッツ惜しげもなくごろごろですし、カバーのチョコにのっけた塩加減がたまらんですね。そしてナッツを固めている「カルメ焼き」の、歯が痛くなりそうな甘さとのハーモニー。
え?カルメ焼きが分からない?大阪限定かしら?それとも昭和限定?
昔、縁日の屋台でおたまにザラメを溶かして、重曹を投入したらブクブク~と泡が立って固まるお菓子を売ってましたよね?え、見たことない?…そうですかー。(遠い目)
まあ、それをイマドキ外国語では“トフィー”とか“ハニーコム”と呼んだりするわけですが、本物の蜂の巣じゃないんで、覚えておいてくださいね。
なんせこのバランスにしようと決めたセンスがヤバいです。
お次はなんと南アフリカから。「ジャックラビット」と言います。
「幸福のチョコレート」では初のアフリカ大陸からの参戦です。若い女性4人グループのスタートアップで、とは言え、すでにヨーロッパでの受賞歴も多数という、向こうではかなり名の知れたショコラティエ。
独創的なモールドのデザインとブルーの強烈なインパクトに目が釘付けです。こちらは逆に撮影にサンプルが間に合わず、私は食べていないのです。(バイヤーはもちろん食べています)
食べたことないとなると俄然食べてみたくなるのもまた人情。
日本とは初めての取り組みで、輸入に際してはいろいろと「え~?!」という事態も起きましたが、「何とか乗り越えたい」という彼女たちの誠実さと前向きさに助けられました。
考えたらすごいことなんですけどね。
コロナでまともに飛行機も飛ばないなか、地球半周した、しかも南半球からこんな板チョコが溶けもせず、割れもせず届くなんて。
カカオニブの効いたビターなチョコは、言われなくても上質なカカオを使っていることが分かります。この苦み&酸味にしみじみしてしまいます。
次は初上陸のキプロスから。「ヨーランダス」です。
見て!このカラフルなチョコを!なんと美しいデザインでしょう?
これも撮影サンプルは日本に届かず、カタログ用の写真が向こうから送られてきてそれを掲載したので、食べてみたくて買いました。
って言うかもったいなくて食べられません…!
ていねいにパッケージングされたドーム型チョコにぴったりサイズのプラスチックカバーを外して、そっと1粒いただきます。カリッ。うん、ピスタチオだね。まるっと1粒入ってる。これはおいしいわ。お店を持たない二人姉妹のショコラティエ、イマドキですねぇ。
ひと昔前、チョコのカタログと言えば茶色一色、「どうやって違いを出すのさ?!」というデザイナー泣かせのアイテム代表でしたが、今や隔世の感がありますね。
もはやチョコレートとは思えないカラフルさ。しかもこれらはナチュラルカラーなのです。着色料の表示欄には「ビーツ、赤キャベツ、スピルリナ」などの名称が並びます。時代は変わったわ~~
最後の1個は去年も買ったドイツの「ヴォールファート」のビターチョコスティック。1年前の偏愛フェリシモでもご紹介しました。1年ぶりに再会です。お元気でしたか~~?もちろん酒とともに楽しむための1箱です(笑)
詳しくは前回の記事をご覧ください。
本当ならここで「では3月便も続けて行ってみましょう~!」と3月便のチョコたちもご紹介する予定だったのですが、まだ届かない……
「品ぞろえ中」のまま、はや何日……。原稿の締め切りが来てしまいました。ちーん。
いずれにせよ、
しかし、それとはまた別のベクトルが働いているのがこの「幸福のチョコレート」。特に今、海外に行きたいけど行けない気持ちや、百貨店の催事にも行きにくいタイミングにあって、何だか心のエアポケットにすぽっとはまる感があります。
チョコを通じて世界の誰かとつながる感覚。バイヤーの現地ストーリー語りをドラマを見るように浴びるように聞き続け、最後のオチとして実物のチョコを口にして、「あ~」と納得する感じ。その一連の体験が他にないから楽しいのでしょう。
さて、来シーズンはどんなチョコレート体験が待っているでしょうか?
*最後に宣伝です。「フェリシモ チョコレートミュージアム」がこの秋神戸のフェリシモ本社2階にオープンします!
私たち必死でチョコのパッケージを集めまくっていますが、目標にはまだまだ足りません。どうかみなさま、お手もとにあるチョコの空箱・空き缶をフェリシモチョコレートミュージアムにご寄贈ください。ご寄贈いただいた方には、バーチャル内覧会にご招待などの特典がございます。ぜひご協力お願いします。
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- 旅カナ
- 旅好き・海好き。趣味はカメラとダイビング。「海とかもめ部」部員。インスタグラムで「お絵描きDiver 旅カナ」としてイラストログブックを発表中。
止まったら死ぬ、タンクを背負ったカンパチ。