今年もチョコレートがやってきた
まめさち
今年も届きました「
今年買ったのは「ロワ トラディショナル フレンチロワイヤル」、¥8,800(税抜き)。
※販売は終了しております。
中にはチョコレートがびっしり。
かなり前にチョコレートバイヤーみりさんに「ロワ」を買おうと思うんだけど、どう?」と相談したところ「お目が高い!」と誉めそやされ購入したのがきっかけ。以前はもうちょっと安かったように思う。食べてみると中のガナッシュとチョコのバランスがちょうどいい具合で、以来、浮気もしつつ、このチョコレートに戻っている。
それにしても高級チョコレートというものの、このお値段はいかがなものかと思いませんか、みなさん。
スーパーやコンビニで手軽に手に入るチョコレート、この価格差は何なのか、なぜそんなに高いのか、私もよくわからなかった。だけど最近、その理由がわかる経験をしたのです。
チョコレートはカカオから作ることは知っていたけれど、どうやって作るのかはまったく知らなかった。チョコレートの原料は熱帯に生息するカカオフルーツの種。その種がカカオ豆。そのカカオ豆からチョコレートをつくるワークショップに参加したのです。
カカオ豆は、イラストなどで見たことはあったものの、現物を見るのは初めてだった。ちょっとアーモンドに似ている。
このカカオ豆をフライパンで炒って、実と皮にわけるところから作業は始まった。その後、焙煎したカカオの実をすりこぎですりつぶしていく。信じられないだろうが、この豆が自らの油分でドロドロの液体になる。そしてトロ~リとなったところで蝋引きペーパーに落とし、冷やし固めるとチョコレートが完成するのだ。
すりばちに押し付けるようにしてつぶすので、3人で交代しながらすりつぶした。翌日筋肉痛になるほどの力でつぶしてもなかなかつぶれない。粉砕まではできても、粉から油がでるとは思えなかった。あまりの重労働に途中、ハンドミキサーも使っての1時間越えの作業。
そしてでき上がったカカオ100%のチョコレートは、ほんのちょっぴり。「これは高くなるわ」というのが参加した人たちの共通の感想である。フルーツ由来とあって少しすっぱい。一般に販売されているものは、この100%カカオに砂糖のほかミルクなどいろいろなものを混ぜて、引き伸ばしていくという。
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カカオは、紀元前から栽培食物とされて長い歴史があるよう。希少なため、飲み物のほかに通貨としても使われた歴史があるとか。また、カカオ栽培に従事している子どもたちが、チョコレートを食べたことがない現実もある。カカオ生産の現場で児童労働をなくそうという取り組んでいるチョコレートが、最近よく見かけるフェアトレードチョコレート。「
あまりに簡単にものが手に入る便利な世の中にいると、その背景を忘れてしまうことがある。毎日の忙しさについ知ろうという気もなくなる。だけどときどき立ち止まって、目の前にある商品の成り立ちを知るのも必要なのかもしれない。おいしいチョコレートには、さまざまな歴史や社会背景のほか、ショコラティエたちの熱い思いやこだわり、職人としての秀でた技も詰まっている。一粒一粒を大事に食べたい……と言いながら、ひと口で食べてしまうまめさちであった。
「
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- まめさち
- 遠い未来より身近な日常、身近な友だちがとても大事に思えるようになった今日この頃。モットーは「半径5メートルをこよなく愛す」です。