子どもたちの「いただきます」のために「おてらぶ」に縁のあるカレー好きたちが集まって作った、「お野菜ごろごろ精進カレー」。
カタログやwebではなかなか伝えることができない「味」についてみなさんに知ってほしい!
そこで、スパイス料理研究家・カレー研究家である一条もんこさんに実食していただきました。

一条もんこ(いちじょう もんこ)@monko1215
スパイス料理研究家・カレー研究家。キッチンスタジオ『SpiceLife 』を主宰し、監修カレーは200品以上、レトルトカレー4000品実食、年間カレー実食数は800食に及ぶ。
レシピ、メニュー開発、商品開発、講演会等、カレー大使としても活動。
『マツコの知らない世界』等出演多数、新書『一条もんこのあしたも食べたいキーマカレー100』3/26発売。
「お野菜ごろごろ精進カレー」の味を伝えたい

GO!PEACE!カタログに掲載されている、「お野菜ごろごろ精進カレー」。
大きな野菜がごろっと入っていて、食べ応えがたっぷりなんだろうな~と想像できるのですが、実際どんな味?とっても気になる。
そこでこのカレーのおいしさをお伝えするべく、カレーの専門家・スパイス料理研究家である一条もんこさんのキッチンスタジオ「SpiceLife (スパイスライフ)」へお邪魔し「お野菜ごろごろ精進カレー」を実食していただきました。
一条もんこさん、実食!

日々カレーが生み出されているキッチンスタジオは、玄関からすでにおいしいカレーの香りが。
スタジオにはこれまで監修されてきた数々のレトルトカレー、テレビ出演の際に使われた大きくカレーが印刷されたパネル、カレー大使の任命証などで壁が埋め尽くされています。
スタジオに到着したのが12時なこともあり、ちょうどランチタイム。
実食用に「白ご飯2食分のご用意をお願いします!」と伝えていたところ、オリジナルの「マスタードライス」をご用意してくださっていました。

ーマスタードライスって初めて聞きましたが、どうやってつくるのですか?
「これは、マスタードを混ぜて熱した油にお水を混ぜてごはんを炊いています。
でもこれはインド料理でも何でもなくて、私が考えていつもレッスンでやってるごはんなんですけど、インド人にこれを言っても「は?何それ?」と言われると思います」
ー世界の料理を習得してきた、一条さんのオリジナルライスなんですね!それはとても楽しみです、いただきます!
「いただきますー!うん、うん、とっても柔らかいですね、レンコン!うん、美味しいです。すごい優しい感じのインドカレーですね~」

ーえ?お野菜ごろごろ精進カレーのジャンルは、インドカレーなんですか?
「はい、ジャンルを分けるとすればこれはインドカレーですね。カシューナッツが入っているのかな?
すごいまろやかで、これだったらお子さんでも食べやすいですね。
原材料を見ると小麦粉を使っていないけど、小麦粉をつかってるようなとろみ感があります。
インドカレーだけど、日本に馴染みのあるどろっとしたルーのカレーの食感でとても食べやすいです」
「ほんとにすごい柔らかい。レトルトで精進カレーって、結構あるんですが、だいたい具が硬いんですよね。野菜のシャキシャキ感を残すような。でも、これはとても柔らかいから食べやすくておいしいです。さすがカレー坊主さんの監修だけありますね」

「うん!おいしい!」
「レトルトとは思えないですね。添加物が入っていないだけに、フルーツぽい甘味がとても本格的。お子さんってレンコンの硬い感じが苦手ってよくいわれるけど、食べやすい優しい食感なのでお年寄りの方にでも、いろんな年齢層にも好きになってもらえそうです」

ーマスタードライスは、インドカレーに合うんですか?
「どんなカレーにも合います。そこまで香りが強いわけではないですけど、ふわっと香ばしいスパイスを感じられて味わいが深くなります。スパイスって、一度購入すると割と量が多いじゃないですか。
生徒さんもいつもスパイスが余ると困っていて、いかに日常的に消費するかということが結構スパイスのテーマになってくるので、スパイスを有効的に使うということですね」
ーカシューナッツ感はどのあたりで感じましたか?
「ルーにとてもコクがあって、まろやかさを感じました。
だいたいこういったコクはナッツ系で、甘味もあるのでカシューナッツかなと思いました。インド料理はカシューナッツをペーストにして野菜カレーに入れることがデフォルトなことが多いですね」
「ちょっと牛乳感もありつつ、ミルキーっぽくて、これがココナッツミルクになると南インド風のアジアっぽい感じになるんですけど、ココナッツミルクにしちゃうと苦手な人も多いので、カシューナッツを使うところが、食べやすさにつながっていますね」

ーへ~~! カシューナッツだけでこれだけ語れることがあって、驚きました。
「野菜だけだとコクを出すのが大変じゃないですか。お肉のカレーって誰がつくっても美味しくできるけど、野菜カレーってどうしても調味料を加えたりとかしない限り、ちょっと深みがないカレーになりがちなんですけど、その補佐役としてカシューナッツをペーストにしていれているからこそ、ナッツのうまみでおいしさをカバーしていると思います」
「あとは、昆布」
ーえ、昆布ですか?
「昆布の味でうまみをカバーしているから、カシューナッツと昆布のうまみのバランスが絶妙だと思います。
完全にベジタリアン向けにつくるためには、かつおだしが入れられないじゃないですか。それだと精進カレーにならないから。」
ーなるほどです!
「すごい考えられてるな~~って」
ーそうなんですね! 隠し味の甘茶は感じられましたか?

「これは、感じるというか全体的にまとめてくれている存在だから、そんなにたくさんは入っていないと思うんです。
例えば、全然辛さは感じないカレーでもちゃんとチリパウダーや辛味のスパイスが入っているし、感じないけど入れてるってことがとても大事なことなんです」
ーえー! 感じないけど入れることが大事!
「で、実際入れていないと、ちょっと物足りない感じになるんです。辛いということは感じないけど、どこかで感じているんですよね。
カレーでも何でも料理だったらそうなんですけど、どこかが欠けていたら何かが足りなく感じる。」
ー感じないけど必要というのは、初めて聞きました。
「はい、感じなくていいんですよね。でも“感じない”ところから、いろいろ引き算されていくと“物足りない”になって、入れすぎてもおいしさに結びつかないので、バランスが大切ですね。
特にカレーってみんな隠し味を入れたくなるじゃないですか。チョコレートやにんにくを入れるってよく聞く話なんですけど、何でも入れちゃうとすごいガチャガチャした感じになって、いまいち味が決まらなくなるので、調味料のバランスってすごい大事なんですよね。
よく何十種類配合のスパイスカレーとか見かけますが、大事なのはバランスをみてやりすぎないことで、ちょっと誤解されがちなんです」
「ほんとうに具が大きくて、栄養満点ですよね。レトルト食品は、意外と高齢の方が食べている傾向にあって、スタジオに来るカレー好きの人ほどレトルトカレーは食べていません。

そんなこともあってわたしがレトルトカレーを開発するときは、お年寄りが食べることを前提で作っています。
本来味が染み込んだカレーってすぐに食べられるものではなくて、二、三日置いておかないといけない。
それってお年寄りの方にとっては結構大変なことで、開けてすぐに味のしみ込んだ美味しいカレーが食べられるっていうのはとてもありがたいことだと思うんです」
ーそうですよね、味が染み込むまで待つって大変ですもんね
「このカレーは、栄養満点で、子どももお年寄りの方も食べやすく、一人前だから手軽に取り入れられてとても便利。その上お野菜がたっぷりと食べられて健康でいたい気持ちもかなえられる、特別なカレーだと思います!」
ー実食完了ー
「お野菜ごろごろ精進カレー」一条もんこさん実食レポートのまとめ
・おいしく栄養満点でいわゆる日本の家庭のカレーに近くて食べやすい
・子どもから高齢の方まで食べやすい野菜のやわらかさ
・味が染みた状態で一人前になっているから手軽で便利
・お野菜が食べられて健康でいたい気持ちも叶えられる

実食後もカレー談義は続き、
・カレーは団体戦
・カレーは自己表現
・カレーの味で分かる、作った人の性格「カレー占い」
・カレー婚活パーティー
など、カレーから派生するさまざまな考えについてお話していただきました。
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