ハッピーバトンプロジェクトがお届けする古着回収袋やリーフレットは、
社会福祉法人ヨハネ会の事業所である“ヨハネの森”でセット加工をしています。
大きな袋を手作業で丁寧にたたみ、
お客さまの手元に届けるための大切な役割です。
今回ハッピーバトンプロジェクトをサポートしてくださっている、
日本リユースシステム株式会社の営業本部長、辻本真子(つじもと まこ)さんにヨハネ会での作業の様子を案内してもらい、職員さんや利用者さんにお話をうかがいました。
辻本真子(つじもと まこ)
ハッピーバトンプロジェクトをサポートしてくださっている、日本リユースシステム株式会社営業本部長。不要になった衣類等を海外で活かす事業を中心として、日本と開発途上国を行き来し「自立支援型・寄付つきお片付け商品」の認知が広められるよう個人のお客様や企業へアプローチしている。
海外では、ポリオワクチンの寄付が実際NPO法人を通して現地に届いている様子をお客様へレポートしたり、衣類の輸出先カンボジア直営センターの運営の管理に携わる。
「モノを捨てずに活かす」という概念がより多くの方々に広まればいいなと願っている。
ホスピタリティの実践が理念の社会福祉法人
社会福祉法人ヨハネ会は、
障害者福祉に関わる多くの支援を積極的に行っており、
神戸市須磨区の本部をはじめ、
神戸市長田区・北区・垂水区の計4エリアに拠点を置き
「カトリックの精神に基づく『ホスピタリティ』の実践」の理念のもとに活動されています。
ハッピーバトンの古着回収袋は、
一番大きなマックスサイズの高さが約99.5㎝、
一番小さいミニミニサイズでも高さが約40㎝あり、
そのままのでは大きくてお客さまにお届けすることができません。
そこで、
袋をコンパクトにしてリーフレットと一緒に透明の袋に入れるお仕事を、
ヨハネ会の事業所である“ヨハネの森”にお願いしてます。
作業所を見学した日は、
スタンダードサイズ(縦約33×横約62×高さ約75㎝)のセット加工をしている最中でした。
利用者さんは養育手帳をお持ちの方が大半で、
知的障害、精神障害をお持ちの方もおられ、
過去に違う場所で働いていたり、
働いた経験はなくここで経験を積んで次にステップアップする方もおられるのだそう。
その中で、職員さんたちが働く上で必要な報連相であったり、
集中力・コミュニケーション能力・人間関係の作り方の練習をフォローされています。
作業の休憩中に「どんな感じですか?」と尋ねると、
「大丈夫!大丈夫!」「簡単!簡単!」とみなさん笑顔で答えてくださいました。
誰かの役に立ちたいという強い思い
ハッピーバトンのセット加工をしている作業班は、
これまでずっと自主製品を制作されていたそうで、
イベントなどで実際にお客さまと交流し繋がりを感じてきた経験があります。
「みなさん、誰かのために何かをやりたいという思いが強い方が多くて。
人助けがすごく好きで、仲間を助けたい気持ちがとてもあります。」
と話すのは、
“ヨハネの森”管理者の山根美雪(やまね みゆき)さん。
「例えば、スーパーのカゴが公園や道端になぜか放置されてたりしますよね。
普通だったらそのままにしてしまいがちですが、
スーパーまで運んでくれたり。
とにかく役に立ちたい思いが強いです。」
「今回のセット加工もすぐには実感はできないとは思うんですけど、
ワクチンが子どもに届くことで世界とも繋がれるし、
社会貢献ができることを伝えています。
どこまで利用者さんたちが理解されているかは分かりませんが、
誰かのためになっているというところは伝わっている状態です。」
「自主製品の制作は、とても根気がいる作業です。
利用者さんたちはこだわりが強い方が多く、
“ぴったり折り目を合わせる”ことだったり“きれいに折る”ことが得意なので、
能力を活かせる作業だと思っています。
その能力が社会貢献につながるので、私たち職員も大変うれしく思っています。」
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