鞄職人とお母さんが作った 職人本革のパルトゥネールバッグ〈文人茶色〉
お申し込み番号:534248
1個 ¥28,800 ( +10% ¥31,680 )
- 特急便・予約便
- 日本製
- ギフト可
ストーリー
お母さんの理想を叶えてたどり着いた、最高に使いやすい革鞄。
今回ご紹介するのは、プランナーDAIKIが発案したバッグ。彼にとって、人生で初めて自分で手掛けた商品になります。
DAIKIは普段、商品管理や発注を担当する業務をしているので、〈&Stories/アンドストーリーズ〉のアイテムのこともよく知ってくれています。山猫とは、お昼休みにトレーディングカードゲームで遊ぶ仲(始めて2ヵ月でめきめき上達し、大会で優勝するぐらい!)。ちょうど新しい鞄を考えたいなと思っていたところで、彼に声を掛けてみました。
日本職人プロジェクトの企画第一号のアイテムは、山猫の父の願いを叶えたダレスバッグだったこともあり、DAIKIには自身の「お母さん」の理想を叶えながら、たくさんの女性を魅了する鞄を企画してもらうことにしました。
DAIKIは、日本職人プロジェクトのMD(デリバリー)業務も担当する期待のヤングプランナー。いろいろな事を吸収しながら、1進化、2進化と成長する姿は日本職人プロジェクトメンバーに活気を与えてくれます。ひとつのことに夢中になる性分。
以下が、プランナーDAIKIの制作秘話です。企画したDAIKI本人が語ります。(ちょっと長めですが熱く語ってもらいました)
==============
プロローグ1 母の思い描く、理想の鞄
僕の母は、物持ちが良く、気に入ったものはすごく長く使っているイメージがあります。
長く使いすぎて、気に入っていたシリーズが廃盤になることもしばしば。愛用しているひとつが、ナイロンのショルダーバッグでした。母は人一倍傷や汚れに敏感なタイプなので、そういった懸念点が解消されているから、ナイロンバッグを愛用しているのだとずっと思っていました。
そんなある日、押し入れを片付けていると、見慣れない革の鞄が出てきました。自分の鞄ではないし、母が使っているところも見たことがないな……と思い、「誰の?」と聞いてみると、それは昔の母の鞄でした。僕の記憶では母は革の鞄を使っていなかったので、昔は革鞄を使っていたんだ~と意外に思いました。
それもそのはず、僕が生まれてからはずっとナイロンバッグだけを愛用していたそうです。
そういえば時々、ショッピングモールでも革鞄を悩んでは、やめていたのを見たことがあるような……。そんなことを思っていた最中に山猫さんから企画のお話をいただきました。
僕は昔から、母親と買い物に行くことが日常でした。近所のスーパーも、ショッピングモールも、アウトレットも一緒に行っていたので、大抵の母の好みはわかっているつもりです。母が本当は革鞄が好きなのも、でも自分の心配ごとが解消されないと買わない性格なのもわかっているので、これなら「母の理想の鞄」を作れるぞ!と思い、企画をスタートさせました。
プロローグ2 苦悩の数週間
僕が普段担当しているのは商品のデリバリー業務なので、革鞄の作りや、そもそもの革という素材についてあまり詳しくありませんでした。企画をするのも実は今回が初めて。そんな中でもフェリシモプランナーとして絶対に最高の逸品をお届けしたい。そう強く思ったので、大先輩プランナーの山猫さんやMOEさんにアドバイスをもらいながら、革製品専門店や、世に出ているいろんな革鞄を見て回りました。直接店員さんに素材について聞いたり、それぞれの特徴を見る中で、だんだんとイメージを固めていき、企画を見てくれている山猫さんに報告と相談をする。その繰り返しで企画を進行しました。
ただ、そんな簡単に名作を生み出すことはできません。具体的に企画してもなんだか普通の革鞄になってしまうし、特徴を持たせようとしてもなぜか型にはまってしまい、いつの間にか世の中にすでにあるスタンダードなものになってしまいました。この状態で数週間が過ぎ、どんどんドツボにハマっていく感覚。今まで日本職人プロジェクトで名作をたくさんたたき出してきた山猫さんの凄みを感じながら、今まで見てきた革鞄の資料を見返していると、ふと気づくポイントがありました。
プロローグ3 個性を持ち始めた企画
市場調査をしていて、自分が惹かれる革鞄はどれも開口部がファスナーでないものであることに気付きました。
マグネットホックだったり、口金が付いていたり、さまざまですが、僕は特にマグネットホックに惹かれました。マグネットの口部分であれば開ける作業はいらず、カパっと開くのでストレスフリーだし、少し中の荷物が大きくても鞄に入れることができます。でもマグネットだと口部分に革が寄ってしまい、ファスナーがついている鞄より仕上がりが美しく見えない……と悩んでいたところ、山猫さんとの会話でひらめきました。
「鞄の口部分にマグネットホックが2つ付いていたっていいんじゃないか!?」
確かに今まで見てきた革鞄の口部分にはマグネットホックが2つ付いているものはありませんでした。ここでやっと企画に個性が生まれました。不思議とここから先はすらすらと他の仕様は決まっていきました。鞄の外見は高級感があり、かつシンプルで可愛いデザインに。口部分のマグネットホックは中に縫い付けることで開け心地をやわらかく。革の色は派手過ぎず、決して地味ではない落ち着いた色味に。こうして僕の初企画は進んでいきました。
プロローグ4 母と二人三脚で企画
母に企画の話を持ち掛けた時、一言目に出てきたこだわりは、「軽くて疲れない」ということでした。体に寄り添うような軽いやわらかい鞄の方がいいんだなと思い、そのまま企画を進めていたのですが、ここで息子としての勘が働きました。「傷つかない革製品じゃないと使わないよね……?」まさに母があまり革製品を積極的に使わない理由がそこにありました。母はものに傷がつくと落ち込むタイプなので、軽くてやわらかい、そして傷がつきにくく目立たない鞄が理想形だ!となり、進行していきました。なかなか理想の革はなく、いろんな種類の革を鞄メーカーの小林さんにも探していただき、選び抜いた理想の革を使用しました。
そして上がってきたファーストモデル(試作サンプル)を、山猫さんとMOEさん&たくさんの女性スタッフにチェックしてもらい、細かい部分を何度も修正して整えていきました。
特に力を入れたのは僕の母のチェック。試作品を持ち帰り、外出の際は常にお供に連れて行ってもらいました。母のみならず、叔母や祖母にも使用してもらい、親戚中の力を借りながら実用性を確認していきました。山猫さんに言われ、企画中の写真も撮影しまくりました。それはもう、数えきれないほど(笑)。
プロローグ5 親戚一同でサンプルチェック
基本的に母はショルダーバッグにトートバッグの併用スタイルですが、この革鞄にはそこそこ入るから、これだけでも出かけられる!と上機嫌でした。右下の写真は母の実際の中身です。
ご覧の通り小さいペットボトルなどは余裕で入ります。また、口部分のマグネットホックが二つずつ縫い付けられているので、パカッと開き、中身も見つけやすくなっています。見えにくくなっていますが、ポケット左側にキーフックが付いており、そこにカギを付けていました。この時、内側のポケットには飴が入っていたような……?。
下の写真2枚は、一度目の撮影の際の写真です。こんな日常カットも必要そうじゃない?など、ノリノリの母でした。実はこの一度目があいにくの雨でして、下の2枚は晴れの日にリベンジしました。いつも母は写真の通りカジュアルな服装が多いのですが、カジュアルにもフォーマルにも合うような鞄に仕上がったので、どんな服装にも合うのではないかと思っています。
また別の日。この日は祖母にもモニターになってもらいました。祖母はいつもスーパーで買い物をするとき、肩がこらないように鞄をカートにかけて歩くのですが、この日だけは別でした。「ずっと体に寄り添う形だから、使っていて心地よいし、なんせ軽くて楽だね」と嬉しいひと言。なかなか手放してくれませんでした。(愛着がわいてきたようです)
下の写真では、鞄のサイズ感がお伝えできればと思うのですが、母も祖母も大体身長は158㎝前後です。ショルダーストラップは調節が可能なので、自分に合った長さをチョイスできます。鞄は縦が約20㎝、横が約25㎝、スマートフォンや文庫本と比べた大きさも参考にしてください。
この鞄はどういう場所に相棒として付いて来てくれるだろうと思い、シーンごとの写真を撮りました。1枚目はピクニックに行った時も、文庫本と一緒に心地よい時間を過ごせるように(撮影当日雨だったのでそれっぽく撮りました) 2枚目は買い物でひと休憩ついているときのシーンです。いろんなシーンが思い浮かぶ、本当の相棒のような鞄だと思いました。
光に当たると、写真一枚目のような光沢が出ます。つやがあり、それでいて傷が目立ちにくい革を今回特別に別注カラーで用意していただきました。
毎日使っていたので、もう手放すのが悲しくなってきた母。愛着が沸いて、本当に相棒のような存在になっている鞄を見て、、あ、すごくいい鞄にたどり着けたと感じました。
そして完成したレザーバッグはこちら!!!(やっと下から本編です!!)
上品な色合いの特注レザー。そして高級感あるデザインフォルムとギャザー遣いがたまらない逸品に仕上がりました。
また、内装にもこだわりを少し。鞄のファスナーは、無しにしようと考えていました。皆さんも鞄のファスナーで中身を噛んでしまい、焦ったことはありませんでしょうか。僕はしばしばあり、そのたびになんともいえない気持ちになります。そのもやもやを感じないで済むよう、マグネットホックタイプにしました。これは僕個人のこだわりです。^^
そのマグネットホックも、やさしく上品に留まるように内側に縫い留めてもらい、簡単に鞄が開くように工夫しました。取り付け位置も2ヵ所にすることで、鞄を閉じた時のシルエットをきれいに見えるようにしています。
内側には鍵や定期入れを引っかける金具と、貴重品を入れるポケットも付けました。金具は全て統一で、少しヴィンテージな色をチョイス。鍵を引っ掛ける金具も全て試し、一番引っ掛けやすいものを選びました。この鞄を使って、不便だなと思うことのないよう、機能性もプラスしています。
外側の革の色は別注でオーダーをしました。色名を〈文人茶(ぶんじんちゃ)〉、という名前の色にしています。企画時にDICカラーガイド色見本帳から直感で母と選んだ色なのですが、文人茶という色の背景がとても素敵だったので、思わず色名もそのまま使用することにしました。「明治中期の文人趣味の影響を受け、文人が好む洒落た茶色」というのが文人茶色の由来だそうです。他のグレージュとは違う、洒落た茶色です。 裏側は、このバッグとお出かけすることでちょっぴり気分が上がるように、見つけたらちょっぴりハッピーな気分になれる四葉のクローバーのようなイメージで選びました。 (実は母がとても陶器が好きだったこともあり、この色合いに近づきました^^)
こうして、できあがったサンプルとそれを使う母を見て、なんだかすでに相棒のようだなと感じました。その印象から、フランス語で相棒を表す「パルトゥネール」バッグと名付けました。(たくさん候補があったのですが、最後は先輩プランナーの山猫とMOEのアドバイスを元に決定しました)
実際、修正するためにサンプルを返却する際に、すごく鞄を手放すのをためらっていました。すごく良い相棒になっていたのだと思います。
きっと日常を共に過ごしてくれる相棒になってくれると僕は確信しています。
あなたの良きパルトゥネールに、いかがでしょうか?
==============
みっちり数ヵ月をかけて、DAIKIが完成させたお母さんのための鞄。世界で1人のお母さんのために作ったバッグですが、これは世の中の多くの女性が感じている革鞄への不安を解消するものだと感じました。(山猫)
底まちを広くとっているので、お財布、スマホ、ポーチなど、お出かけの必需品がしっかり入る容量。DAIKI曰く、「文人が好んだ色なので、文庫本とか入れてお出かけしてもらえたら」とのことです。
DAIKIのお母さんは「バッグは体の横(サイド)にないと不安&不便」とのことで、ショルダーベルトは斜め掛けできる長さに。トートバッグやボストンバッグとの2つ持ちも安心です。ベルトの長さは調節できるので、短めにして肩掛けもOK。お好みや服装に合わせて使い分けられます。
ナイロンバッグの使いやすさと、本革鞄のおしゃれ感を両立した、まさに理想のデイリーバッグ。細かいところまでやさしい気遣いにあふれたこのバッグは、きっとたくさんの人の相棒になってくれると思います。
ちなみに…今回初めての企画を終えて、「いつも完成品しか見ていなかったので、こんなふうにたくさんの人の手で作られていくんだなと実感しました」とDAIKI。パルトゥネールバッグのデビューをお母さんだけでなく、企画をサポートしてくださった親戚のみなさんも心待ちにされているそうです。
我が子を見守るかのように、撮影中の画像をチェックするプランナーDAIKI。これからの活躍もお楽しみに。
このアイテムを含むカテゴリ
ショップ情報
誰かを想う・想いを贈るしあわせをお届けする
ギフトコミュニケーションサイト。
特別な日だけじゃない、
日々のコミュニケーションとしての
ギフトをご提案します。