その澄んだ青色は
瀬戸内の海と空の凪の色
愛媛県今治市・志島ヶ原の穏やかな海と空をイメージして出来上がった和菓子「透青〈とうせい〉」。どこまでも続きそうに思えるやわらかな青色は海と空の昼間の凪の情景。下にはそれを支える広く白い砂浜を表現。
「印象を和菓子に」をコンセプトに、日々のあらゆる印象を和菓子で表現し続ける、和菓子作家の坂本紫穗さん。「清光堂」の三代目店主がその坂本紫穗さんと一緒に、地元志島ケ原の美しい風景を和菓子で表現したブランドが『ひる凪』。初代・先代の技術や理念を受け継ぎながらも、新しい和菓子の世界に挑戦しています。
そのブランドの中でもひときわ鮮やかで美しいのがこの「透青」。砥部町の七折小梅シロップで味付けした青色の葛羊羹に白餡にほどよくクリームをあわせた羊羹をグラデーションで仕上げています。もっちりした食感と、梅の酸味、高貴な香りを閉じ込めるために、一つ一つの工程を丁寧にほどこしてつくられた「清光堂」三代目の渾身の作。
「透青」は厳密な温度管理が必要。絶妙な温度でもっちりした食感と、梅の酸味、高貴な香りを閉じ込めます。
3つの層を重ねて仕上げる透青。職人の経験と勘で、美しいグラデーションを織りなすタイミングを計ります。
白い砂浜を表現するために、白あんにはほどよく生クリームを。コクも深まります。
鮮やかな色合いと美しさに心奪われ、口に入れると梅の薫りがふわっとひろがり、もちっとした食感で味わいをかみしめる、愛でて味わう情景を感じる和菓子。
ひたむきに現代の和菓子に向き合う「清光堂」のひる凪を、ぜひお楽しみください。