杉田の梅は樹齢200年を超える古木の苗を品種改良せず育くみ絶やさず育てた日本古来の梅実です。その実はクエン酸が豊富で酸味が強くて 皮はしっかりしながらも果肉がやわらかいのが特徴です。「熟れし梅」に使われています梅果汁はこの幻の杉田梅を守り育てたいという 強い想いと希いが込められています。原生種である杉田の梅本来の酸味、旨味を感じていただければ幸いです。【まぼろしの梅こがね】 幻の「杉田梅」の果汁を使い寒天でほどよい甘さと柔らかさに炊きつめてつくった「熟れし梅」。五月雨に青梅が熟れ染まりゆく風趣とともにご賞味いただければ幸いです。古より 五月雨を「梅の雨」とよんでいます。一雨一雨ごとに大きくなり 固い青梅が熟しやがて 黄に紅に色づいていく様が 思い浮かぶようです。『梅の実は 緑の中に色わきて 紅にほふ さみだれのころ』【まぼろしの梅かげろひ】まぼろしの梅とよばれる「杉田梅」の果汁にやわらかな寒天をほどよく炊きつめ 淡雪羹に配らいました。冬から春へ 秋から冬へ。清澄な冷気のしじまに輝く星の下ゆっくりと夜が明けゆく…濃紺の空にうっすらした光が射し紅さと黄色がにじみはじめるそれが『かぎろい』という不思議な空の表情。