締め付け解放＝天然素材だけ？

こんにちは！ プランナーAです。

「締め付け感がないショーツ」は結構見かけるけれど、大抵は天然素材のシンプルなデザインのものが多くありませんか？ 私はゴム跡もつきやすく、その跡が痒くなったりして不快感があるものの、シンプルな天然素材のショーツは好みではなく、「自分が求めるものではない」という感覚がありました。

そこで今回、「優雅なデザインなのに、締め付け感のないショーツ」を作ることに。

「締め付けられる」と感じる箇所は、ウエストや脚ぐりなどゴムが入って縮めてある部分。最初に決めたのは「このショーツはゴムを入れてからだにフィットさせるのではなく、素材の伸びだけでフィットさせる」ということでした。

広い面積でやさしくフィットは絶対。ところが……。

骨盤部分に伸びのよい素材を広い面積で使うことでフィットさせ、その下はゆるくからだに沿わせる程度にして圧を感じさせない着用感にするという方針は、比較的初期に決まりサンプル作成に入ったのですが……。

最初のサンプルは、メーカーの担当者が「大きく作りすぎたので」ということで後ろをつまんだものでした。なるほど、つまんだ状態だとバランスよくきれいに見えます。

ところがMサイズ該当の複数人で試着してみると、「小さい」「締め付けられる」という結果に。試しにつまんだ部分をほどくと丁度よい……？ でも、間延びしてショーツ全体のバランスがくずれて見える……？ そこで見た目のバランスを保ったまま、全体的に大きくしていただくことにしました。

また、単に大きさだけの問題ではなく、フロントのレースは身生地とつながっているため、着用時に伸びると変形してしまう問題もありました。これがなかなか解消できず、いろいろな方法で修正を試し、4つ目のサンプルでようやく完成しました。

結果、ギャップに驚くサイズ感に

最終的に出来上がったのがこのショーツ。同じサイズの一般的なショーツと重ねてみると、実はこんなに大きいんです。

締め付けないということは、小さく縮む力が加わらないということ。つまり「はく前からはいた時のサイズに近いサイズ」ということ。Mサイズのヒップ寸法は87～95㎝。ぐるり90㎝前後あるのですからこれくらいの大きさになるのは当然なのですが、市場にあるエレガントなショーツは大抵小さく作られているのでギャップを感じますね。

軽いはき心地

見た目は大きいショーツですが、はいているのを忘れるくらい軽いはき心地です。優雅なレースを身にまとっていると思うと、不思議と気持ちも軽くなっていきます。

ぜひお試しを！