【連載】元部員の古民家リノベ 報告 庭【元部員みねてぃのDIYライフ in 吉野】
投稿日:2021年6月9日(水曜日)
こんにちは! 元フェリシモ女子DIY部員のみねてぃです。
※このリノベーションは2018年〜2019年に作業したものです。
古民家リノベーションした時の記録、その55です。
前回は子ども部屋のアフターを写真でご紹介しました。
今回は家の中ではなく外、庭をどうしたかご紹介します。
家の玄関側、リビングの縁側や寝室に面するところは奥行き2メートル、長さ10メートルほどの庭になっています。
犬走りのコンクリートがあってその先は土でいろんな草や木が生えています。庭というより通路といったほうがいいかもしれません。玄関先には大きな松の木。
ここを借りた時には最低限の管理はされていましたが、木々たちが日差しを遮断している感じでした。同じ村の陶芸家が松の木を探しているというのも聞いて連絡すると切ってくれるとのこと。
早速チェンソーを持参で切ってくれました。
村人のおっちゃんはほとんどの方がチェンソーを持っていてひょひょいと扱える。
陶芸で窯に火を入れる木材は松がいいそうで、切って持って帰ってくれました。
それでもまだ背の高い木や、足もとにはつつじがあります。
最終どのようにするか決めてはいないけれど、一回全部なくしてすっきりしたいなと思い奈良に来て知り合った〈塩津植物研究所〉さんにお願いしました。
塩津さんご夫妻は奈良県橿原市を拠点に活動する種木屋です。
本来なら庭を作ることをお願いするべきですが、今回の一度すっきりさせたいという逆のこともこころよく引き受けていただけました。
奥さんが赤子を背負って頼もしすぎる。
またもチェンソーを軽々と扱う。
すっきりさせたいのは木々だけではなく所々に大きな石あってこれもどけたかった。
家は石垣の上に建っていて細い階段しかない。重機もむりに入れずに人力でいきましょう、とのこと。
ボクも参戦して、2輪車の上に持って来れるところまではで来たのですが……
男二人でもむちゃくちゃ重い!
エイヤーッッ!
とやっと持ち上がり、石はじゃまにならない端っこに持って行きました。この石軽く100kgは超えているのでは。
あとはテキパキと根元まである幹まで切ってくれたり。
あらかたすっきりしたところで、実は塩津さんにもうひとつ頼んでいたことがありました。
それは樹齢5歳の”桜”の木を探してほしいということでした。すっきりさせたらその桜を庭に植栽させたいとお願いしていたのです。
なぜかというとうちの長女が”桜”という名前でこの作業の数日後に5歳の誕生日を迎えるところでした。同じ年齢の木をプレゼントしたいというボクの勝手な思いで、何十年かかるかわからないけれど桜の木が大きくなったら木を切って何か家具でも作ってあげようかなと。
この村の山にも昔は広葉樹などさまざまな木が自生していたけれど、植林計画で今では杉や檜が多数を占める山に変わってしまっています。山の生態系が変わり、それでも木材がどんどん流通していた時はいいのですが、今では木材需要も減り定期的に伐採がされず山の管理が行き届かなくなっているそうです。杉檜もいいですが、多様性のある山に戻っていってもいいのになと思っていて、今回広葉樹である桜の木を植えるのはその思いのほんとうに小さな一歩です。
塩津さんは5歳の桜の木を見つけてきてくれました。
まだひょろひょろの枝みたいな細さの木。植えるために掘っていきます。
長女も植えるのを手伝ってくれました。
これがあの綺麗な花が咲く桜とはあんまりわかっていない様子。大きくなあれとたっぷりと水をあげて植え込み完了。
何十年後大きくなる姿が楽しみです。
すっきりしたところで庭づくりはいったん終了。
この庭どのようにするかはまたのちのち考えていこうと思います。
次回からはこの家のリノベーションのまとめに入っていきます。
※このリノベーションは2018年〜2019年に作業したものです。
フェリシモ女子DIY部卒業後は奈良で木工家具工房を開業するためただいま準備中。
インスタグラムでは古民家と工房のリノベーションの様子、また家具などの製作物をあげています。
【インスタグラム】
https://www.instagram.com/wataru830/
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