【連載】元部員の古民家リノベ 報告 玄関リノベ編その2【元部員みねてぃのDIYライフ in 吉野】
投稿日:2021年2月3日(水曜日)
こんにちは! 元フェリシモ女子DIY部員のみねてぃです。
古民家リノベーションした時の記録、その47です。
前回は玄関のリノベーション、電気工事をし壁を白くして棚をつけました。
今回も玄関のリノベーションの続きです。
玄関と言いつつも飼いはじめた犬の部屋なのですが、もとからボロかった扉をガリガリするのでこの機会に扉の色を塗りたいなと。
扉は木の扉で日に焼けているだけで塗装はされていません。
玄関とリビングの間に木で作った窓の枠はペンキで塗りました。
ペンキは物が当たったり、傷が付くと下の木目が見えてきてしまいます。犬の小梅も扉をガリガリするので塗ったとしてもそうなるのが嫌だなと思ったので今回はペンキとは違う〈鉄媒染〉という方法で塗っていきます。
鉄媒染とは簡単に言うと鉄とお酢を使って着色する方法です。塗って色を乗せるというより木を染めるといったほうが近いかもしれません。
木材の中に含まれるタンニンに鉄を反応させて黒くするらしいですが、ボクもほぼはじめてやります。インターネット調べてみると結構やり方は載っていました。
塗る液体から作ります。
用意するのは容器・お酢・さびた鉄。
容器の中にお酢を入れます。お酢はコンビニエンスストアで買ってきた食用の一般的な物。
お酢の中にさびた鉄を浸します。
さびた鉄は工房に落ちてた物。なければ鉄の鍋とかを磨くときに使うスチールウールでも代用できるそうです。
液体を作る準備はこれだけです。この状態で3~4日放置しておきます。
するとお酢の色がどんどん黒くなっていきます。
鉄の成分がお酢の力によって液体に滲み出てくるそうです。
これくらいの色になったら鉄媒染液のできあがり。さびた鉄を取り出します。
鉄媒染液を刷毛を使って扉に塗ってきます。
最初は濡れた感じかと思ったのですが、時間が経つと少しずつ黒くなっていきます。
塗りたてはこのような感じ。
時間が経つとだんだん黒くなっていきます。
近くで見るとちょっとだけ染まりきっておらずムラがある感じ。
家具などでは鉄媒染のあとにオイル塗装もするらしいです。鉄媒染ではちょっとカサカサする感じの手ざわり。ムラもあったのでちょっと濃い色のオイルを仕上げにしました。
写真ではわかりづらいですが、ムラが収まりぐっと黒が引き締まりました。
黒く染めた扉の完成です。
ボロさもなくなり家の顔の玄関もきれいに見えるようになりました。
はじめての鉄媒染もなかなかうまくいったのではないでしょうか。
ペンキで塗るとガラス部分を外してから塗るか、マスキングをしないといけないですが、鉄媒染はマスキングしなくてもよくてガラスに液が付いたとしてもあとでふき取れます。木部は化学反応しているのでふいても色は落ちません。マスキングのひと手間がないので工程的にはとてもらくです。
また塗るのではなく染めるという感じなのでペンキとはまた違った風合いです。
木に含まれるタンニンは木の種類によって含まれるタンニンの量が違うみたいです。
タンニン量が多いほど黒く染まるらいいのですが、タンニンが少ない木には最初にホームセンターにも売っている柿渋液というものを最初に塗るとタンニン量がアップさせれるそうです。
これで玄関というか犬の部屋のリノベーションは終わり。
玄関と廊下の間の柵も鉄媒染で黒くしました。玄関扉の一部を切り抜いて犬専用の出入り口もあとから作りました。
次回は屋根裏に断熱とダイニングの天井を張っていきたいと思います。
フェリシモ女子DIY部卒業後は奈良で木工家具工房を開業するためただいま準備中。
インスタグラムでは古民家と工房のリノベーションの様子、また家具などの製作物をあげています。
【インスタグラム】
https://www.instagram.com/wataru830/
コメントはブログ管理者が公開するまで表示されません。