【連載】元部員の古民家リノベ 報告 電気工事編その2【元部員みねてぃのDIYライフ in 吉野】
投稿日:2021年1月6日(水曜日)
こんにちは! 元フェリシモ女子DIY部員のみねてぃです。
※このリノベーションは2018年〜2019年に作業したものです。
古民家リノベーションした時の記録、その45です。
前回はリノベには欠かせない電気工事関係のお話をしました。
今回も電気工事関係の続きです。
前回の記事では古いコンセント類は安全上のため全部替えなければいけないということで、こちらで〈アメリカンコンセント・スイッチ〉というものを買って現物支給で付けてもらいました。
そのほかにもとから家に付いていた電灯のスイッチは、現役で使えたもののこの際だからとほとんど交換しました。
こちらは〈アメリカンスイッチ〉のスイッチ部分は黒で、プレートとボックスは露出型のものという組み合わせ。露出型ということで本来は上下左右に穴が開けれるようになっていてどの方向にも鉄パイプを差し込んで配管を通すことができるというものです。工場なんかについているイメージですかね。
今回はこのボックスの裏にも穴があるのでそこで配線しています。
こちらは〈トグルスイッチ〉と呼ばれるものです。〈アメリカンスイッチ〉同様に上下に操作します。この形はよくフランスのアンティーク品で売られてたりもしますが、中古ではなく日本製の製品です。木のプレートは自分で作って上下ふたつ配置してみました。カチカチと操作するのが気持ちいいスイッチです。
スイッチがもともとあるところはスイッチを変えましたが、大体の部屋のメインの照明差し込みには壁にスイッチがないんです。昔の家に付いているような照明器具は直接ひもを引っ張ってオンオフするタイプのもの。
新しくスイッチを付けることは可能なのですが、スイッチ代と配線代を考えるとお金がかかってきます。そこでスイッチを付けなくても電灯をオンオフができるアイテムがあります。
〈IKEA〉で買うことができるこのスマート照明のLED電球とリモコンのセット。
これがあればひもがない照明器具でも壁にスイッチを付けなくても、オンオフができるようになります。スタートアップもとても簡単で照明器具の電球をこれに替えてリモコンとペアリングさせるだけ。リモコンひとつで最大10個の電球にペアリングできます。リモコンはマグネットケースがついていてそのケースは壁に固定できるし、リモコンだけ単独で取り外すこともできます。
これが壁についてるスイッチの代わりになるんです。
さらにこの電球は明るさの調光もできるし、電球色・温白色・昼白色のウォームからコールドまで色温度を3段階に切り替えが可能です。
ふだんは中間の温白色で過ごし、リラックスしたいときは明るさを抑えて電球色に。作業やしっかりと色を確かめたいときは明るさをあげて昼白色にと、シーンや目的に合わせてリモコンひとつできりかえられるのでとても便利です。
このスマート照明はスイッチが少ない古民家との相性がバッチリだと思います。
この家の電気工事に関してあとは大もとのブレーカーはさすがに容量の大きなものに変更しないと使えないようでした。ひとむかし前と違ってキッチン調理器具や各部屋にエアコンをとか電化製品が増えています。
容量の大きなブレーカーにし、取り外した古いブレーカーはこちら。
なんとも渋い木のボックス。
この木のボックスを何かに使えないかなと改造したのがこの家になかったポスト。
縦にし、ふたをロックできる金具をつけ、郵便マークを白マーカーで描きました。
上には切り込みを入れて郵便物が入るようにしています。
そのほかに照明器具自体もDIYしたものもあります。
キッチンの真ん中にぶら下がっているこの照明。
ある役割を終えて廃棄されたものですが何かわかりますか?
これはよく街で見かける明かりを灯す街灯です。
もとは上下逆さでポールに固定されていたものです。
最近では街灯もLED化が進みこのような水銀灯タイプのものは取り替えられていっているそうです。たまたま撤去している業者の人に出会い、許可をもらっていただきました。
もらったときは無数に虫の死骸がこびりついておぞましかったです。きれいに洗い、鉄の部分は錆び付いていたので塗装し直しソケット部分や配線は電気に詳しい知人に直してもらって家の照明器具になりました。
ほとんどの電気工事を終えて。電気の知識もほとんどないし、その他の大工仕事や備え付けの家具作ったり、家全体のことも同時に考えないといけないこともあって、電気工事に対してはああすればよかったと思うことばかりでした。
コンセントの数は増やしたものの、住んでみたらここにコンセントほしかったなぁとか。照明器具の位置など数えればきりがないです。あとでもできることもあるのですが、配線が壁の中にあって位置を変えたりはなかなか難しそうです。
中でもこうしたほうがよかったなというのがエアコンのコンセントの位置。
「エアコンをこの部屋に付けるのでコンセントが欲しい」と電気業者に伝えただけだったので、線がだらんとして部屋の中心側にあるので少し目に付きます。エアコンの大きさや配線関係をもっと考えたらすっきり見えたのかなとも思います。例えばコンセントを向かって右側にするとか。
業者さんにもよりますが、ただコンセントを付けてくださいというだけではいい位置に付けようと考えてくれる人は少ないのではないでしょうか。工務店や設計者を通していないとなおさらですね。
あとはまだほとんど手をつけていない玄関のリノベーション。照明なども含めて次回やっていきます。
※このリノベーションは2018年〜2019年に作業したものです。
フェリシモ女子DIY部卒業後は奈良で木工家具工房を開業するためただいま準備中。
インスタグラムでは古民家と工房のリノベーションの様子、また家具などの製作物をあげています。
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