【連載】元部員の古民家リノベ 報告 電気工事編その1【元部員みねてぃのDIYライフ in 吉野】
投稿日:2020年12月16日(水曜日)
こんにちは! 元フェリシモ女子DIY部員のみねてぃです。
※このリノベーションは2018年〜2019年に作業したものです。
古民家リノベーションした時の記録、その44です。
前回はリビングのビフォーアフターを写真を交えて紹介していきました。
今回はリノベには欠かせない電気工事関係のお話をしていきます。
リノベを進めるにはどこかしら電気工事をしなければいけません。
もちろん自分ではできず資格をもった電気工事の専門業者にお願いしなければなりません。
古い家だと電気の問題点として考えられるのは、コンセントの数の少なさと、照明器具のスイッチがないということが素人ながら考えられました。
今ほど家電製品を多く所有しているわけでもない昔の家はコンセントが少ない。
照明器具のスイッチがないというのは、昔の家の天井についている照明器具がひもで引っ張ってオンオフするタイプのものが多いからです。
この家もほとんどがこのタイプ。ひもを引っ張れば丸い蛍光灯が2灯点いて、もう一回引っ張れば蛍光灯が1灯に。もう一回引っ張れば小さい光の常夜灯になる。おばあちゃん家にあったような古い照明器具ばかり。もちろん壁にスイッチがあるわけでもなく、この手の古い照明器具はもう捨てて持っていたものや買い足すのでスイッチがなければ電気は点きっぱなしになります。
最初に空間をどうリノベするのか描きおこした間取り図に、電気関係のコンセントを増やしたい位置や数、スイッチをどうしたいかを書き込んで電気工事の方と打ち合わせしました。
現場で打ち合わせつつ、いろいろ話を聞いてみるけれど電気に関してはほとんど知識がないので、わからないことだらけ。見積もりを見せてもらっても高いのか安いのかもあまりわかりませんでした。
新しく壁をつくる場所に関してはスイッチやコンセントは自由な位置に配置できる。たとえばこの家でいうとリビングの一部だったり、ダイニングだったり。
天井から降りてきた電線を壁の中に通すことができる。
壁をそのまま活かした寝室のようなところはコンセントを増やすとなると天井から電線が降りてきて露出の仕様となる。そういった箇所はコンセントを新しくするだけにしました。
もともとの家についてあったスイッチやコンセントはこのような感じ。
コンセントは見たことがないような黒い口のもの。このタイプは古いらしく安全面を考えると全部新しく替えたほうがいいというアドバイスをもらいました。
ここから不穏なやりとりがはじまります。
私「せっかく新しくするのならどんなコンセントになりますか?」
電気業者「普通のやで。」
私「普通のってどんな形ですか? カタログとか現物見れますか?」
電気業者「普通っていったら普通やで。」
私「普通っていわれてもわからないんですが。。」
電気業者「普通ってホームセンターとかで売ってるやつやわ。」
私「……」
電気業者さんもいい人なんですが、普通の人はホームセンターでわざわざコンセントを買いに行ったりほとんどしないし、選ばせてもくれない空気。たかがコンセントだけれどお金を出して毎日目にするものに”普通”と一言で片づけられたものを選びたくはないと思ってしまいました。
そこで、「コンセントやスイッチ類は全部自分で買うんでそれを取り付けてください。」とお願いし「わかった。」と言ってくれたものの、あまりいい顔はしてくれなかったように思いました。
これは田舎の業者さんに強い傾向なのか水道業者も蛇口ひとつ選ばせてもらえなかったというか、これしかないとゴリ押しされた感じ。確かに施主支給は取り付けたことがない物だったりするので面倒くさいというのは想像できます。でも今セルフリノベーションの傾向が強い中、施主支給でという話はよく聞きます。けっしてすべての業者や人ではないですが田舎に行けば行くほどお客よりやや業者の方が力が強いように感じます。
それなりに専門的な知識とかあったら、対等に話ができてもっとスムーズだったのかなと後から思いました。
私「コンセント・スイッチ買うんで何個入りますかね?」
電気業者「自分で数えてや。」
私「……」
結果買って施主支給したのは〈アメリカンスイッチ・コンセント〉と呼ばれるもの。
日本ではスイッチは平たく横に入り切りするのが定番ですが、下の写真のようにブレーカーのつまみのような形で上下に操作するスイッチや、小判型のような形がかわいい挿し口のコンセントだったりします。
インターネットを調べてみたら買えますし、プレートもプラスチックだったりステンレスだったり陶器製だったり種類が豊富です。アメリカ製ですが、PSEマークがついているので適合性と安全性は大丈夫です。値段もそこまで高くなく、ほぼ全部プラスチックの白のプレートで替えました。
見た目がいいのがメリットですが、コンセントは挿し込みがやや硬いかなと思います。スイッチの操作性は気持ちいいです。
田舎の業者さんはたかがコンセント、たかがスイッチと思っているでしょうか。
たかがコンセントひとつだけれどせっかくなら少しはこだわりたい。
次回も電気工事のお話をしていきます。
※このリノベーションは2018年〜2019年に作業したものです。
フェリシモ女子DIY部卒業後は奈良で木工家具工房を開業するためただいま準備中。
インスタグラムでは古民家と工房のリノベーションの様子、また家具などの製作物をあげています。
【インスタグラム】
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