【連載】元部員の古民家リノベ 報告 リビングのリノベ編その1【元部員みねてぃのDIYライフ in 吉野】
投稿日:2020年8月19日(水曜日)
こんにちは! 元フェリシモ女子DIY部員のみねてぃです。
※このリノベーションは2018年〜2019年に作業したものです。
古民家リノベーションした時の記録、その36です。
前回は暮らし始めてからもう少しを手を加えたキッチン・ダイニングにを写真を交えて紹介していきました。
今回からは場所を移してこの家でいちばん大きな空間になるリビングのリノベを紹介していきます。
間取り図でいうとリビングにする場所は赤線の3つの和室を合わせた部分です。
ここは以前に解体編では低い梁と欄間をとったり、3つの和室の畳をとりフローリングにしてひとつの空間にしました。
ビフォーの写真を見てみますと、昔の家というだけあって床の間と仏壇を置く場所、その横に押し入れがあります。
まるっと完全に洋室っぽくしたいとも思ってはいないのですが、床の間と仏壇置き場はいらないと考えていました。
ちなみに仏壇はこの家を借りる前まではまだ置かれていて、この家の持ち主がたまに帰ってきてお参りしていたそうです。リノベを開始する前に仏壇の引越しはしていただきました。空き家には結構な確率で仏壇や神棚はそのままにしているパターンをよく見ました。仏壇を置いておきたいから空き家でもそのままにしておきたいとかで貸しださないということも多く、仏壇が空き家問題の少なからずひとつの要因でもあったりするのです。
床の間・仏壇置き場・押し入れのスペースをどうするか考えた結果、仏壇置き場と押し入れのスペースをひとつにして、物置としてのもうひとつの空間を作っていこうとおもいました。
どういうことかというと、下の図のようにします。
仏壇と押し入れは部屋に向かって開かれていましたが、壁を立ててしまいます。リビングからトイレに通ずる所の壁をひとつ壊しそこから物置に入れる動線にします。細ながーい物置でウォークイングクロゼットみたいなかんじのウォークイン物置です。
昔の家は押し入れはあっても、押し入れ以外の収納する場や物置はほぼないんではないでしょうか?
そしてあえて壁を立てるのにはこういった思いがありました。
昔の家は、ほぼどの部屋も建具で仕切られている構造になっています。全部建具をとってしまえば柱を残して大っきな空間にはなります。しかし真っ平らな壁というものがほぼありません。建具で仕切られているだけで気密性はありません。壁がないから壁付けで置くようなテレビボードやキャビネット、シェルフなんかの家具も配置しづらく、壁がないからポスターや絵なんかも飾るところがありません。たとえ壁があってもそれは柱と柱にはさまれた砂壁であることが多く、そこに画びょうは刺さりません。
そのような昔の家の作りが現代の暮らし方と少しづつかけ離れていっているんだと思いました。
あえてすっきりとした大きな壁を作っていきます。後から紹介するほかの場所のリノベでもあえて壁を作っていきます。空間としては区切られるけれどすっきりとした大きな壁を設けることによって個々の部屋の気密性を上げつつ視覚的には広く感じるように工夫しました。
ということでとりあえず仏壇置き場と押し入れを壊していきます。
壊したあとの状態がこのようなかんじです。
天井も床もひとつにするとレベルが合わなくなってくるので取り壊して新たに作りました。
物置の中の壁はそのままの仕上げでもきれいでビスが効くシナベニヤをはっていきます。
物置とリビングの間に柱を立てていき
そこにもシナベニヤをはっていきます。
そうすると半独立した物置の空間が出来上がりました。
では次回は物置の中に棚をつけたり、リビングの壁を立てたりしていきますー!
※このリノベーションは2018年〜2019年に作業したものです。
フェリシモ女子DIY部卒業後は奈良で木工家具工房を開業するためただいま準備中。
インスタグラムでは古民家と工房のリノベーションの様子、また家具などの製作物をあげています。
【インスタグラム】
https://www.instagram.com/wataru830/
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