【連載】古民家リノベ 報告 寝室の改装編その1【元部員みねてぃのDIYライフ in 吉野】
投稿日:2019年10月23日(水曜日)
こんにちは! 元フェリシモ女子DIY部員のみねてぃです。
古民家リノベーションした時の記録、その16です。
前回まではトイレとお風呂、水まわりのリノベをしてきました。今回からは住空間のリノベに入っていきます! まずは寝る部屋を作っていきたいと思います。
間取り図で見てみると。
丸で囲った和室6畳の部屋を寝室としました。ちなみに畳って地域によって大きさが異なるそうです。この家の畳は『京間』といって、一般的に西日本エリアで使用されている畳の中ではいちばん大きなサイズです。6畳といっても広いのです。
リノベ前はこのような感じの部屋。
暗い色の砂壁に床は畳、そして押入れがあるだけの簡単な部屋です。
予算の関係上、この部屋は壁にだけ手を入れることにしました。
本当は床も断熱材入れて木のフローリングか、ベニヤを敷いてカーペットにしたかったのですが、それはまたお金と時間の余裕があるときにすることにして、今回は畳のままでいきます。
他のほとんどの部屋は畳をやめてフローリングにしていく予定なので、寝室の畳の状態が悪かったものを捨てて、他の部屋の状態のいい畳を持ってきて入れ替えたりもしました。
畳の入れ替えで注意しなければならないのが、中まで天然素材でできている畳だと(最近の畳は中に発泡体のポリスチレン樹脂が入っている)年月が経っているとひとつひとつ形が歪んできていたりしてきちっとはまらなかったりするので、パズルのように組み合わせていかなければなりません。畳も長年敷きっぱなしのため、日光を浴びさせたほうがいいのでいったん外しますが、もとの組み合わせがわかるように床と畳に印をつけてあげると戻すときにわかりやすいです。
そんなこんなで、天気のいい日に畳を外で干しました。
壁について、嫁の要望としては砂壁はボロボロと砂が落ちてくるし、今回の部屋の砂壁はダークグリーンのような色で全体的に暗く、ちょっと銀のラメっぽいのが混ざっていてそれも古くさくて嫌だからなんとかしてほしいとのこと。
砂壁は年月が経つと強度が落ちてきくるそうです。なので触っただけで砂がボロボロと落ちてくる。
そしてどんどん壁がやせてきて、柱との境目などすき間が空いてきていたりします。のぞくと向こうの空間が見えるくらいすき間が空いていました。
壁をどうにかする方法ですが、塗料でペイントするか、漆喰を塗るか、壁紙を貼るかの選択があることがいろいろ調べてみてわかりました。
今回はペンキで塗っていきます。
砂壁にペンキって塗れるのかと思いますが、塗れます!
トイレのベニヤの壁をペンキで塗る前にもシーラーという下地材を塗りましたが、砂壁は下地なしでペンキを塗るとアクが出てきやすくシミっぽくなるらしいので、しっかりとアク止めができるシーラーを塗ってあげないといけないらしいです。
またこのようなアク止めシーラーには、砂壁がボロボロ落ちてくるのを抑えたり、強くしたりする効果もあるとのこと。とはいえ、砂壁の状況によりけりらしいので、さわって落とせる砂はあらかじめほうきなどでなぞってあげて落としてあげるといいらしいです。
塗る前に、塗りたくないところとの境目にマスキングテープをしていきます。
この部屋は壁全部塗りますが、床は畳をいったんどけてまた戻すため、汚れてもいいのでマスキングはしていません。天井との境目と窓のまわりをマスキングしました。
刷毛とローラーを用意してシーラーを塗ります。
手が汚れたくなかったらゴム手袋かポリ手袋をしたほうがいいと思います。
まずは刷毛を使って端から塗っていきます。
端が塗れたらローラーを使って面を塗っていきます。
シーラーを塗った壁はこんな感じになりました。
この時ははじめて壁を塗ったので(トイレ・風呂よりもこの部屋の壁のほうが作業をはじめるのが早かった)コツもつかめておらず、すごい塗りムラがあってヘタくそです。
その上、砂壁は表面がデコボコしていて、ローラーに砂が付いたり、塗料を吸収しやすいのでとても難しいです。
この面積を塗るだけでも大変だし、塗料は思ったよりどんどんなくなるし。
次回も砂壁塗り続きますー!
フェリシモ女子DIY部卒業後は奈良で木工家具工房を開業するためただいま準備中。
インスタグラムでは古民家と工房のリノベーションの様子、また家具などの製作物をあげています。
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