お気に入りは自分で作る!ガラスのランプシェードをおうちでDIYしてみた。

投稿日:2022年6月10日(金曜日)


こんにちは。フェリシモ女子DIY部のともです。
最近、同僚がものすごく素敵なDIYをしていたので、紹介させていただきます♪
なんと、ガラスのランプシェードを自宅で作ったとのこと。
ぜひご覧ください~♪

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こんにちは、おぐです。一年前に転職で、京都から神戸に引っ越してきました。
この一年間、部屋のインテリアの中で、ずっと「とりあえず」で過ごしてきたものがあります……。

それは、天井からぶら下がるペンダントライト。
なかなか気に入るものを見つけることができなかったので、自分で作ることにしました。

完成したものがこちら!

ガラスのランプシェード

大学時代に学んだ『ガラス』の技法を使って、自分好みのランプシェードを作ってみました。

もともと、子どものころから模様替えやインテリアコーディネイトを考えるのが好きだったので、大学ではガラスについて勉強していました。
学生時代は吹きガラスをメインに制作していたのですが、今回は、自宅でできるものを作ろうと思い「一回の焼成でできる、キルンワークのランプシェード」を作ることにしました。

キルンワークとは、電気炉と呼ばれる窯の中にガラスを入れて、石膏型に流し込んだり、パーツを溶着させたり、絵を焼き付けたりする方法です。

なぜ、今回キルンワークを選んだかというと……
・吹きガラス工房をレンタルするのがめんどうだったから
・吹いた後のガラスを加工するのがめんどうだったから
・好きにガラスを配置して作ってみたかったから

この時点でお気づきかもしれませんが、私は超めんどうくさがり屋です。
なので、今回のキルンワークも、一回窯に入れるだけで完成させることにしました。
(本当は、パーツを組み合わせるのに一回、絵を焼き付けるのに一回、形を変えるのに一回焼成が必要なのですが、一発でできるデザインにします)

用意する道具はこんな感じ。

用意する道具

茶こし、プライヤー、くい切り、ガラスカッター、ハンドリューター

そして電気炉。

電気炉

こちらは学生時代に私が作った電気炉です。
L字の鋼鉄材を丸ノコでカットして溶接したフレームに、断熱材・電熱線・温度管理用のコンピューターを取り付けています。
引っ越しのたびに一緒に移動して、今も神戸の自宅にあります。
ご覧のとおり、冷蔵庫と並ぶスペースの使いよう。お部屋選びのとき窯の置き場を考えなくてはいけません。
100Vの家庭用電源で900度くらいまでは温度を上げることができるので、陶器の素焼きや、ピザを焼いたりもできます。

今回は、こんな感じの色の配置で作っていこうと思います。
家にある材料をそれっぽく並べてみました。

こんな感じの色の配置でつくっていこうと思います

1:ガラスを切る

ガラスカッターの先にはダイヤモンドの刃がついていて、その刃でガラスに傷をつけ、板チョコのように割っていきます。
紙のように好きなところを好きな形に切るということはできず、不要なところを外していくイメージ。
急カーブは難しいので、きれいに割れないことが多いです。(そのため、ステンドグラスは特徴的なラインのデザインになっています。)

バリは、歯医者さんの機械のようなリューター(これもダイヤの刃)で削ります。

ガラスを切る

ちなみにひとつ前の写真の左上に写っている透明のガラス棒は、吹きガラス工房で熱したガラスをひっぱって作ったもの。
くい切りという道具で好きな長さにカットしました。


2:ガラスに模様をつける

板ガラスは、もともと色がついた状態で売っていて、それをカットして使いますが、好きな色がないときや色鉛筆で塗ったようなやわらかい表情を出したいときは、粉のガラスを振って色を付けています。

色見本

左)色見本:粉の状態と焼いた後の色は異なる上、色によって溶けやすさも異なるので、メーカー・色名・品番・焼成した窯・温度をメモしています。

右)こんな感じで、タッパーにガラスの粉を入れて保管しています。

茶こしで粉を板ガラスに乗せ、今回は綿棒でぐるぐるを描いてみました。

茶こしで粉を板ガラスに乗せ、今回は綿棒でぐるぐるを描いてみました

3、陶製の棚板に並べて、焼く

窯で焼いていきます。ガラスは急熱・急冷に弱いため、徐々に温度を上げていき、ゆっくり冷ます必要があります。
今回は、6時間で730度まで上げて、30分キープ、510度までは急冷、2時間キープして炉内温度を均一にし、12時間かけて常温に戻す、というプログラムを組みました。

切ったガラスを並べたらこんな感じ。真ん中は照明器具が通るので開けてあります。

窯で焼いていきます

718度まで上がりました。一瞬だけ中をのぞくと……熱々のガラスが。トロンと形がやわらかくなり、ガラス同士もくっついたようです。

一瞬だけ中を覗くと……熱々のガラスが

常温まで下がりました。黄色いガラスが溶けたチーズみたいでおいしそうです。

黄色いガラスが溶けたチーズみたいでおいしそうです

実際に部屋に取り付けてみました。

部屋に取り付けてみたランプシェード

重さのバランスがうまく取れていなくて少々傾きましたが、部屋にはぴったりのデザインになりました。
理想のものがないなら作ってしまうのが一番早くて安いな~と思いました。(学費を払ってくれた親に感謝です。)

また時間を見つけて、吹きガラスで寝室のランプも作ってみようと思います。

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まさかの電気窯から自作という、本格DIY!!
おぐさんの次回作も楽しみですね~♪

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