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手縫いのときに必ずする玉結び、そして玉止め。意外と苦手に感じている人も多いようです。基本的なところをマスターした上で、すっきりと仕上げるコツを覚えたらもう怖いものなし! この機会にマスターしましょう!
クチュリエのキットは、レッスンクロスを使って、玉結びや玉止め、なみ縫いなどの縫い方などのお裁縫の基本を習得できます。自己流でこれまでなんとなくやってきた方も、おさらいするのにおすすめです。
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目次
◇玉結びのやり方
・指だけで作る玉結び
指だけで作る方法と針を使う方法の2通りをご紹介します。指だけだと簡単ですが、針を使う方法の方が、失敗なく一定の大きさを作ることができます。
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人差指の先に糸を1周巻きます。(右手でも左手でもOK!)
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親指を押さえて、糸をねじるように人差し指を抜きます。
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できた輪の上側を中指で押さえながら、糸を引きます。
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玉結びのできあがり。
・針で作る玉結び
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針穴に糸を通し、人差し指に糸端を乗せて、針で押さえるように固定します。
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針に糸を2〜3回巻きつけます。
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巻いた部分を押さえながら針を引き抜きます。
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最後までしっかり押さえて糸を引き締めます。
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玉結びのできあがり。
◇玉止めのやり方
縫い終わりに必ず使う玉止めもコツを覚えると、しっかり結んで固定できるようになります。
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縫い終わりのところに針を当てて、糸を2〜3回巻きつけます。
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糸を引いて、縫い終わりのすぐきわで固定します。
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巻いた糸がずれないように、親指のつめをたてて固定した状態で、針を引き抜きます。
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糸を完全に引き終わるまで、しっかり結び目を固定しておきます。
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糸をカットして、玉止めのできあがり。
◇玉結び・玉止めをすっきり仕上げるコツ
縫い始めは目立たないところ、つまり布の裏側や表から見えない縫い代などから針を入れるのが基本です。縫い終わりも同様ですが、場合によっては隠れる部分がないこともあるので、結び玉を「隠す」「目立たなくする」コツを覚えておきましょう。
・ボタンをつけるとき
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表側から針を入れてボタンをつけます。
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ボタンをつけた後、ボタンの付け根で1回結びます。
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布の裏側で玉止めをして、表に針を出して糸を切ります。
・まつり縫いするとき(裾上げなどの場合)
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玉結びが隠れるように、縫い代の中から針を出し、まつり始めます。
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まつり終わりは玉止めが見えないように、縫い代の裏側で玉結びをします。そのまま1〜2cmほど縫い代の中をくぐらせて針を出し、糸を切ります。
・ぬいぐるみの顔のパーツをつけるとき
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ぬいぐるみの目を付ける場合、頭の後ろから針を入れます。そのまま強く糸を引き、玉結びを頭の中に隠します。
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縫い終わりは頭の後ろで玉止めした後、同じ針穴に針を戻して、すこし離れたところから出し、糸を強く引いて玉結びを中に引き入れます。
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糸を切ってできあがりです。
・キルティングをするとき
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ぬいぐるみと同様、玉結びは糸を強く引いてキルトの中に引き込み、玉止めは同じ針穴に針を入れて引き込みます。
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糸を切ってできあがりです。
・コの字とじ
返し口などをコの字とじする場合も同じ方法が使えます。
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最後のひと針は、小さな針目で縫って玉止めします。
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針穴に結び玉を引き込みます。
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糸を布のきわでカットすればすっきり仕上がります。
もっと簡単に…
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玉止めのすぐきわに針を入れて少し離れたところに針を出します。
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針穴に結び玉を引き込まなくても、このようにして糸をカットすれば、糸端が目立ちませんよ。
◇縫い目がほどけないようにするコツ
例えば、目の粗い布を使ったとき、強く糸を引いたら玉結びが抜けてしまった……なんてことはありませんか? 玉結びを作ることも大切ですが、返し縫いをしておくと縫い始めがしっかり安定します。また、縫い終わりに返し縫いすることで、玉止めが上手にできなくても、糸はしっかり固定されているので安心です。
・縫い始め
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1針縫い、針を最初に戻して同じところをもう1針縫う。
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もう一度同じところを縫う。(2針返したことになる)
・縫い終わり
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縫い終わりも縫い始めと同様に糸を2針返し縫いをする。
・糸止め
縫い終わりの糸始末の方法のひとつです。ぬいぐるみ作りで、わた入れ口をぎゅっと引きしぼるときなど、玉止めだけでは不安な場合に糸止めをします。
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布を少しだけ針ですくいます。
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糸を引き、できた輪に針を通します。
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糸を引き締めれば、縫い終わりがしっかりと固定されます。さらに玉止めをしておくとよいでしょう。
縫い始めと縫い終わりは始末が肝心!
糸のほつれを防ぐためにも、縫い始め、縫い終わりの始末はとても大切です。しっかりマスターすることで、プロの技術に一歩近づけますよ!
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