小花を散りばめた雅な髪飾りに、ふっくらと愛らしい帯飾り。端正で艶やかな作品たちを手掛けるのは、フェリシモのレッスンを通してつまみ細工に魅了されたという静岡県浜松市在住の大嶋さん。日々つまみ細工づくりを楽しむなかで生まれた自慢の作品を、素敵なエピソードとともに紹介していただきました。
無心になって花を咲かせ 上達していく楽しさに夢中に。
以前からつまみ細工に興味を持っていたという大嶋さん。「自分でも作ってみたいと思っていましたが、使う機会がないからと手を出せずにいたんです。でも、コロナ禍でおうち時間が増えた際に友人からクチュリエのつまみ細工きほんのきレッスンをすすめられ、やるなら今だと思って」。
大嶋さんにとって、久しぶりの新しいことへの挑戦。時間も忘れて集中する感覚と、できることが増える楽しさを思い出して夢中に。毎月キットが届くという形も自分に合っていたとおっしゃいます。
「何冊か市販の本を買って作りはじめようと思ったこともあったのですが、本によって作り方が違ってむずかしくて。クチュリエのキットは初心者でも分かりやすく、いろいろな技法やコツを段階的に学べるところがよかったですね。独学だと、私はいきなりむずかしいものに挑戦して挫折してしまいそうだから(笑)」。
その後2年かけて6キットに挑戦し、今ではオリジナル作品を手掛けるほどの腕前に。
純白の花に想いを込めて お嫁さんの髪飾りを手づくり。
特に心に残っている作品として紹介してくださったのは、息子さんご夫婦の結婚式用に作った髪飾り。「お嫁さんが望んでくれるなら、ぜひ手づくりの髪飾りを贈りたいとお願いしたんです。姑の懇願ですね(笑)。ぜひにと言ってもらえたので、デザインや布地にもとことんこだわって、ひとつまみずつ、ていねいに。当日の朝になんとか完成させることができて、ほっとしました」。
そして桜咲く善き日に、大嶋さんの想いを込めた純白の髪飾りは白無垢姿のお嫁さんを凛と彩って。「精巧な作りに、特別な日に向けて手をかけてくださった気持ちが伝わってきます、と感激してくれたことが私ももううれしくて」と家族の素敵なワンシーンを話してくださいました。
卒業や出産祝いに贈り、ほころぶ顔を見る喜びも。
最近ではつまみ細工を誰かにプレゼントするために作る機会が増えたという大嶋さん。「出産祝いに添えたり、子供のころからお勉強を見ていたお嬢さんの卒業式用に髪飾りを作らせてもらったり。着物の色柄を聞いてどんなデザインが映えるかな?と悩むのも楽しく、布地の組み合わせや色合わせを何パターンも作ってしまいます。ちょっと背伸びして、京都のつまみ細工のお店から絹地をお取り寄せして完成させたものもあります。作る楽しみはもちろん、贈る喜びも魅力ですね」。
自分なりの工夫を加え、かんざしやブローチ、帯飾りなど、さまざまな作品にチャレンジしているという大嶋さん。「クチュリエのレッスンで使った、布を貼る目安の円を等分したラインは今も現役。ちょっと難しい作品も、これがあると心強いですね。そろそろ“鶴”にチャレンジしたいと思っているので、まだまだ練習しないと」と意欲たっぷり。創作の幅も人とつながる喜びも、ますます広がっていきそうです。
最後に、これからつまみ細工をはじめてみたいと思っている方へのメッセージを伺いました。「針も糸もいらず、小さい布とピンセットだけで愛らしい作品が作れるところが最大の魅力。作るうちに楽しみがどんどん広がって、ずっと続けられる一生の趣味になると思いますよ」。
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