ソーイング「冬の常夏パンツ」/ ユキンコの自遊きままな 暮らしの手づくり

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冬の常夏パンツ

みなさま、こんにちは。今月は娘の冬用パンツを作ったお話です。成長うるわしい娘は6年生になって体形がスタンダードから逸脱。市販パンツではサイズが合うものがなくなってしまい、今春からボトムスは完全に母の手づくりに。春から秋までをショートパンツで過ごす暑がり娘も、さすがに真冬はロングパンツが必要。「どんな柄で作ってほしい?」と聞くと、「冬は暗い色を着る人が多いから、ハワイの服みたいな明るいのがいいな」「レモンみたいな黄色の花柄」と、これまで暗い色の服ばかりだった娘から予想外の返事。しかし、冬用の厚地服飾生地で黄色の花柄というのはなかなかなく、探しに探してようやく見つけたのが、綿100%のシーチング生地でした。

 

 

冬服としては薄いので二重にするか裏地を付けるかどうしたものかと思っていたら、ちょうどほかのものを作るために持っていた水色のレーヨンの花柄生地を娘が見て、「これを中に入れてよ!」「すそからこれを少し出して」「前と後ろがすぐわかるようにポケットの入口の色も変えて」とまあ、専属お針子さんに注文だらけ。「これすそから出したら柄×柄やん!」「すそにゴム入れてちょっとしぼらない?」と私が提案しても「まっすぐがいい!」「これいいや~ん!」と母の提案はすべて却下。「確かに冬にこんな柄を見たら、周りの人も気分あがりそうだわ」完成を喜ぶ娘を見ながら、体形だけでなく、個性もずいぶん飛び抜けてきたなあと実感するユキンコ母でした。

 

ユキンコ

『クチュリエの種』創刊時から作品を担当。娘の成長とともに自分の時間も増えてきました。 最近はソーイングにどっぷりはまり中。 

Instagram:@yukinko_no_kurashi

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