エプロンを作る / ユキンコの自遊きままな暮らしの 手づくり

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願いごとはふたつまで

みなさん、こんにちは。みなさんはエプロンを使っていますか? 私は長い間エプロンを着けない派でした。というのも着けたり外したりが手間で首がこり、暑苦しい上に洗濯物も増えるので、多少服が汚れても気にしないというスタンスだったのです。しかし数年前に服の所有量を大幅に減らした結果、少数精鋭の服を守るためにエプロンが必須に。いくつか買って使ってみて「満足のいくエプロンは自分で作るしかない」という結論にたどりつきました。

 

 

そこでエプロンを作ろうとしたのですが、よいものにしたいと気合いが入りすぎて生地探しから難航。「シワになりにくい丹後ちりめんや亀田縞がよさそう? でも思ったより値段が高い」「素材はいいけど好きな柄がない」状況です。この話を娘にしたところ「ママにとってどういうエプロンがいいか順番に言ってみて」と言うので、①気分が明るくなる色 ②何度も洗うから丈夫なもの ③質のいいもの④⑤⑥……と願望をつらつら挙げていきました。すると「ママ、願いごとは最初のふたつがかなえばいいんだよ。3つ目からは欲だよ!」と娘が言うのです。自分の最優先が高級な生地ではないと諭された私は、最終的に近所の手芸店でさらっと目に飛び込んできた生地を選び、かぶるだけで着られる形にしたり、胸当てやひもの幅をちょっと太くしたり、自分にとって最適と思える形にこだわった自分満足エプロンを完成させたのでした。 「願いごとはふたつまで」。これからの私の暮らしのあり方をひとつ定めてくれるような、背筋がぴんと伸びるような、そんなエプロン作りになりました。

 

ユキンコ

『クチュリエの種』創刊時から作品を担当。娘の成長とともに自分の時間も増えてきました。 最近はソーイングにどっぷりはまり中。 

Instagram:@yukinko_no_kurashi

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