誰も教えてくれなかった手芸の超基本。
Q. 縫い終わりの玉結びが思うところにできません。
本当にいまさらですが……。
A. 手縫いのときに何気なくしている玉結び、そして玉止め。でも、意外と苦手意識を持っていらっしゃる方も多くて、質問が絶えません。そこで、今回は手縫いの縫い初めと縫い終わりにクローズアップして、玉結びと玉止めのコツをおさらいしてみましょう。
★玉結びの作り方★
指だけで玉結びを作る方法と、針を使う方法の2通りをご紹介します。
A 指だけで作る玉結び
① 人差し指の先に糸を1周巻きます。(右手でも左手でもOK!)
② 親指で押さえて、糸によりをかけるように、人差し指を抜きます。
③ できた輪を中指で押さえながら、糸を引きます。
★POINT★
いつも上手くできないという方は、ここで結び目がずれないように、糸が絡んだ部分の上側を軽く押さえて、ゆっくりと糸を引いてみてください。
④ 指だけで作る玉結びのできあがり。
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B 針を使って作る玉結び
① 針に糸を通し、人差し指に糸端をのせて、針で押さえるように固定します。
② 針に糸を2~3回巻きつけます。
③ 巻いた部分を押さえながら針を引き抜きます。
④ 最後までしっかり押さえて糸を引き締めます。
⑤ 針を使った玉結びのできあがり。
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★玉止めの仕方★
① 縫い終わりのところに針をあてて、糸を2~3回巻きつけます。
針に糸を巻きつけにくい場合は、縫い終わりから少しはなれたところで巻きつけても大丈夫!
② 糸を引いて、縫い終わりのすぐきわで固定します。
③ 巻いた糸がずれないように、親指のつめを立てるような感じで押さえて、針を引き抜きます。
④ 糸を完全に引き終わるまで、しっかり結び目を固定しておきます。
⑤ 玉止めのできあがり。
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★糸止めの仕方★
縫い終わりの糸始末には、「糸止め」という方法もあります。
例えばぬいぐるみを通る際に、わた入れ口をぎゅっと引き締めるときなど、玉止めだけでは不安な場合に糸止めをします。
① 布を少しだけ針ですくいます。ギャザーの終わりに糸止めをしてみましょう。
② 糸を引き、できた輪に針を通します。
③ 糸を引き締めれば、縫い終わりがしっかりと固定されます。さらに玉止めをしておくとよいでしょう。
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★縫い始めと縫い終わりには、返し縫いを★
例えば目の粗い布を使ったとき、強く糸を引いたら玉結びが抜けてしまった……なんてことはありませんか? もちろんしっかりと玉結びを作ることは大切ですが、返し縫いをしておけば、縫い始めがしっりと安定しますよ。また、縫い終わりに返し縫いをすることで、もし玉止めが上手にできなくても、糸はしっかり固定されているので安心です。
① 1針縫い、針を最初に戻して、同じところをもう1針縫う。
②もう一度同じところを縫う。(2針返したことになる)
縫い終わりの糸を2針縫い返す。
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