目次
押さえ金のはなし
※押さえ金の色や形はメーカーによって異なります。
普通の押さえ金
ファスナー用の押さえ金
コンシールファスナー用の押さえ金
ファスナーがうまく縫えない場合は、ファスナー専用の押さえ金を使っているかどうかをまず確認してください。ミシンにはファスナーつけ専用の押さえ金が付いているはずです。普通の押さえ金の半分ほどの幅で、ファスナーの歯の部分をうまくよけて縫うことができます。また、「コンシールファスナー」は専用の押さえ金がないとつけることができません。面倒がらずに押さえ金を付け替えるときれいに仕上がりますよ。
ファスナーの長さを変えるには
「樹脂コイルファスナー」であれば、自分で長さを変えることができます。少し長めのものを買い、スライダーを止めたい部分を3往復ほどミシンで縫って、カットするだけで大丈夫です。「エフロン」と「フラットニット」がこの方法でカットできます。
ファスナーの種類と選び方
ファスナーは、いろいろな種類が市販されていますが、特徴もさまざまなので用途に合わせて選びましょう。
洋服作りには、ファスナーの開きの長さを自分で調節できる、この3種類が使いやすいです。特にやわらかくて薄く、布になじみのいい「フラットニット®」がおすすめ。ファスナー部分を見せずに縫い目のように仕上げたいときは「コンシール®」を使います。コンシールは開き止めの金具が動かせるようになっているので、希望の位置まで動かしてペンチで固定します。(「エプロン®」「フラットニット®」「コンシール®」は、YKK株式会社の登録商標です。)
高級感を出したいときは「金属ファスナー」、バッグ用には強度のある「ビスロン®」など、作りたいもののデザインによって使い分けるのもいいですね。でも、自分で長さを調節することはできませんのでご注意ください。(「ビスロン®」は、YKK株式会社の登録商標です。)
一般的なファスナー開きの作り方
ファスナー開きの作り方をスカートの場合でご紹介します。分かりやすくするため、ファスナー部分のみで製作しています。
ファスナーをつける部分の縫い代は、1.8〜2cm取っておくと初心者さんでも安心です。前身頃側の開き部分には接着芯を貼ります。
2枚の布を中表に重ねて、布端を開き止まりまで縫います。開き止まりは返し縫いをします。開きの部分は粗く縫っておきます。
縫い代を割り、後ろ身頃のファスナー部分の縫い代は0.3cm出して後ろ身頃側に折ります。
ファスナーのスライダーから0.7cm上をベルト付け位置として、そこから開きの長さを計ってファスナーの開き止まり位置を決め、長さを調節します。
0.3cm突き出した後ろ身頃の端から0.2cmのところにファスナーの歯がくるように置き、ファスナー用の押さえ金に取り替えて縫います。
ファスナーの右側を縫うときと左側を縫うときでは押さえ金の位置を左右にずらし、ファスナーに沿うように調整しましょう。
スライダーのところまで来たらミシンを止め、針を刺したまま押さえ金を上げてスライダーを下にずらし、続きを縫います。
表に返して開きのラインから1cmのところをしつけで縫い、②で粗く縫っておいた開き部分の糸を取ります。
開き止まりの部分を返し縫いしてから、しつけに沿ってミシンで縫い、しつけを取ります。
押さえ金の位置を「POINT1」のときの反対にずらします。
スライダーのところまできたら、針を刺したまま押さえ金を上げてスライダーを下にずらしてから続きを縫います。
ベルトをつけたらできあがりです。補助かがりをしておくと開き止まりに力がかかるのを防ぐことができます。
ファスナーの付け方(シーツやクッションの場合)
布2枚を中表に合わせて、ファスナー口を残し、その両端を縫います。ファスナー口はしつけ糸で簡単に縫っておきます。布が伸びないように、ファスナー口には接着芯を貼りましょう。
下になる布の縫いしろを約0.2cm出してファスナーの片側をしつけで留めてからミシンで縫い付けます。しつけをした後、ファスナーを開けてスライダーが通るかどうか確認しましょう。
上になる布をファスナーの上にかぶせて、図のように表側からミシンをかけ、ファスナーと縫い合わせます。
ファスナーの端を縫いしろに留めます。
布2枚を中表に合わせて、残り3辺を縫います。表に返してできあがりです。
簡単ファスナーポーチの作り方
袋物を作るとき、ファスナーは簡単でとっても便利!いちばん簡単なポーチの作り方をお教えします。手縫いで縫う場合は、返し縫いで縫うとしっかりしますよ。
作りたい大きさの布を2枚用意し、ファスナーの両端に縫い付けます。
布を中表にたたんで、ぐるりと3辺を縫い合わせます。
表に返せば、ポーチのできあがりです!
リボンや布でアレンジしてオリジナルのポーチを作ってみてくださいね♪
ファスナー付けを覚えて、手づくりの幅を広げよう
ファスナーの付け方をマスターしておけば、洋服や小物の手づくりの幅も広がります。
クチュリエブログでは、さまざまな手づくりのコツやたくさんのお役立ち情報を掲載しています。手づくりキットを販売しているクチュリエショップや、公式SNSアカウントもお見逃しなく!
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