パッチワーク 小さなしあわせのタペストリー/ ユキンコの自遊きままな 暮らしの手づくり

祝福をおくるタペストリー

みなさま、こんにちは。以前の記事で、学生時代の友人、小野くんファミリーに亀のコースターをプレゼントしたお話を書きましたが、今回はその続編です。

空白の20年を埋める手紙の交換は一年近く続き（長‼）、時には笑ったり共感したり、時には「大変でしたね」といたわりの言葉を掛け合ったり。そんな中で私が感じたのは、人の数だけ本当にいろいろな人生のできごとがあるということ、時を経て語り合える「今」という日々もまたいとおしく、なんとも味わい深いということでした。その間、返信の中に添えられる奥さまのお返事がいつもあたたかく、小野くんへのツッコミが的確で（笑）しっかり者の様子も見え隠れし、小野くんはいい人と結婚したなあと感心するばかり。

 

そんな奥さまは、昨年私が作った「Life is beautiful」の刺しゅうフレームをとても気に入っているとのことで、今度は彼女に新しいタペストリーを作ることにしました。

制作していると娘が横からのぞき込むので、「『Life is beautiful（人生ってすばらしい！）』って文字を入れようと思うんだ」と私が言うと、「ママ、前と同じことやってどうするの。もっとほら……小さなしあわせ、みたいな違う言葉がいいよ！」と言うではありませんか。「その言葉、いただき！」ということで、今回は中央に「Little happiness」の文字を入れました。

今回の作品で使ったのは、〝丸太小屋〟を意味するログキャビンのパターン。家族の心をほんのりとあたためてくれるホームで、これからも小さなしあわせをたくさん積み重ねながら、それぞれ歳をとっていけたらいいなという願いを込めました。素敵なおうちに飾ってもらえたらうれしいな。

ユキンコ

『クチュリエの種』創刊時から作品を担当。娘の成長とともに自分の時間も増えてきました。 最近はソーイングにどっぷりはまり中。　

instagram：＠yukinko_no_kurashi