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アラン模様とは?
アイルランドにあるアラン諸島で生まれた模様といわれています。漁に出る夫たちの安全と豊漁を祈る妻たちの願いが込められ、そのひとつひとつに意味があるとされています。独特の配列は、長い歴史を経て親から子へ伝承され、編み継がれてきました。美しいアラン模様には、「交差編み」という編み方が多くもちいられています。
糸と針について
・糸
編み物用の糸は素材も太さも種類が豊富。素材や太さによって、編みやすさや仕上がりまでの時間が異なります。お好みの糸を選んでもかまいませんが、アラン模様が見えやすい単色のストレートの毛糸がおすすめです。
・編み針
選んだ糸に合わせて棒針を選びます。毛糸についている帯などに目安となる編み針の号数が表示されているので参考にしましょう。
・なわ編み針
交差模様を編むときに使います。休めている目が針から落ちてしまうのを防ぐような形に設計されています。
アラン模様の種類をいくつかご紹介します
◇ケーブル
アランセーターで最も多く使われる模様で、漁師が使うロープを表し、安全と豊漁の願いが込められています。
◇生命の木
木の幹と大枝を表すこの模様は、長生きと漁の手助けとなる丈夫な息子たちが生まれることへの願いが込められています。
◇アランハニーカム
ハニーカムとは勤勉な蜂が貴重な蜜を集めるように、骨の折れる仕事に対する報酬の象徴であるとされています。
◇3つ組のダイヤ柄
ダイヤ柄は陸から得られる宝物や成功、富の象徴とされています。3つのダイヤ柄が重なった美しい柄です。
なわ編み針を使った交差模様の編み方
1、2の目をなわ編み針に移します。なわ編み針を手前側で休めます。3、4の目を表目に編みます。
休めておいた1の目に図のように針を入れて表目に編みます。
続けてなわ編み針の2の目を表目に編みます。
右上2目の交差のできあがりです。
編んだ直後は目が引きつったような状態ですが、続けて何段か編むうちに交差模様が浮き出てきます。
ほかにもこんな交差模様があります
アラン模様には、そのほかにも種類があります。
◇右上3目の交差
3目を交差させて太いケーブル模様に。
◇右上1目の交差
1目だけの交差で細いケーブル模様に。
◇左上1目の交差
なわ編み針を編み地の奥で休めておくと、左上の交差になります。
交差で描く素朴で粋なアラン編み
なわ編み針で糸を休めながら交差させて仕上げるアラン模様。パターンが編み上がるたびにうれしくなるはずですよ。ぜひチャレンジしてくださいね。
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