母からもらった手づくりのきっかけ
昔から母は絵や編み物など手づくりすることが得意で、私や姉が小さいころ、よくセーターやおそろいの服を作って着せてくれました。
ローマ字でなまえをでかでかと編み込んだニット帽は今でも大切に残しています。写真を見ながらその話をすると母は「かわいいでしょ~、あのころがんばった!」ととても誇らしげです。
毛糸がどんどんセーターの形になっていくのがおもしろく、編み図も見ず編んでいくのをすごいなあとよく眺めていたことや、母自身や友だちのために家事の合間を縫ってセーターをせっせと編んでいた姿を今でもよく覚えています。
気づけば私も姉も編み物をするようになり、困ったときは母に編み方を教わったり、落とした目をひろってもらったり、母を先生にあみぐるみなどをよく編みました。やりたがりな母が、プレゼント用に私が編んでいたマフラーを深夜こっそり編み進め、それを私が泣きながら怒るという事件も懐かしい思い出。編み物や手づくりに自然とチャレンジして楽しむことができるようになったのは、母のおかげかなと思っています。
最近では、洋裁好きの友だちが作ったパジャマに私が刺しゅうして共通の友だちにプレゼントしたり、ドラえもんの刺しゅうキットで作ったブローチを友だちの息子兄弟にプレゼントしたり、人に贈るために手づくりをすることが多いです。贈る相手の顔を思い浮かべながらひと刺し、ひと編み、進めるのはぜいたくでしあわせな時間。秋になったら次は母へ手袋を編もうかなと考えています。今度は先生に教えてもらわずに完成できるようにがんばりたいです。
東村 沙弥香
グラフィックデザイナー。 猫と漫画と食品サンプルが大好きです。
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