ホゥ!おつとめご苦労さまです。クチュリエクラブのみなさん、今年もよろしくお願いします!2023年は何か編み物で新しいことを仕掛けられたらと思ってる編み物芸人アイパー滝沢です。 ホゥ。
さてさて、今回はアイパーさんの産みの親であり、育ての親でもある実母「登茂子(75歳)」さんのことをみなさんに知っていただけたらと思います。
うちのお袋は見た目で言うと、細く小柄で決して騒いだりすることのない、おとなしくてすごくマイペースで、ふだん何を考えてるかわからない所もあるちょっと天然な方なんです。
そんなお袋は、僕が編み物を始めてからわかったことですが、お袋も編み物をする人でした。聞けば50年くらい編んでいるとのこと。まったく知りませんでした。ホゥ。まあ母親の世代は学生時代は普通に学校の授業で習ってたりするらしいので、やってても不思議ではないのですが、お袋と20年ちょい一緒に暮らしていたのに、そのときは編んでる姿を一度も見たことがなかったので、聞いたときは本当に意外でした。確かに10代のころの僕が編み物を特に意識したこと自体がなかったというのもありますが、それにしても昔から編んでるはずなのに、毛糸すら持ってるところを見たことがありません。とはいえ正直、お袋と同じ趣味を持っていることが、すごくうれしくなったのを覚えてます。
それからは僕が実家に帰るたびに「最近はどんなの編んでるの?」とか「編んだの見せて?」など親子で編み物の会話をするのがお決まりとなってます。
今回お袋のことを書きたいので、これまた僕が編んできた作品をお袋に見せてどんな反応するのか見てみました。
【てるてるアイパー(てるてる坊主のアイパーバージョン)】【目出し帽】【カブトムシケース】や【ザリガニケース】【にんじんケース】などなどを。 お袋 「カブトムシケース? なかなかかわいくできてるね。でもこれでカブトムシが入るん?」とか「ザリガニケース?すぐハサミで切られて逃げられちゃうね」と、ちょっとズレたリアクションをするんです。「これはにんじんケース?かわいいけどこれに合うにんじんを探すのが大変だね」と、やっぱりズレたリアクションをするので、
アイパー 「え?そこ気になる?ケースってところは気にならないの?」
お袋 「ケースいいじゃん。だって入れる物だろ?」
アイパー 「そうだけど、そもそもザリガニもカブトムシも毛糸のケースに入れたらダメだと思わない?」
お袋 「入れる用に作ったんだから入れるの普通だろ」
アイパー 「まあそうなんだけど……」 とこっちがリアクションに困っていたら
お袋 「お母さんも昔、きんちゃく編んでボウリング入れ作ったことあるんだよ」
アイパー 「ボウリング入れ?」
お袋 「でもね重すぎてすぐ毛糸が切れちゃって全然使えなかった。アハハハ」
アイパー 「え?ボウリングの球入れ編んだってこと?」
お袋 「そう。ボウリングが大好きでさ、かわいく編めたのに。ほかに包丁入れとか、まな板入れとかも編んでたね」
アイパー 「包丁?まな板?……マジ!?」
これを聞いたときは「だからどんな作品を見せてもケースには引っ掛からず使い勝手を気にするリアクションなんだ」と納得しました。今思うと、僕が毛糸でいろんなケースを編みたくなるのって母親譲りのDNAがそうさせているのかも知れませんね。ちなみに、てるてるアイパーや目出し帽にはノーリアクションでした。ホゥ。
そんなお袋とはじめて編み物をしてみました。【指編み】はしたことがないとのことだったので、僕がお袋にレクチャーしてクリスマス時期だったこともあり親子でクリスマスリースを編みました。できばえはどうであれお袋との大事な時間が作れてすごくよかったですね。 編み物って知らないところで意外な共通点があったりする素敵なものなんだと改めて思いました。 みなさんもぜひ大切な家族や友だちと今までよりももっと編み物交流を深めてみたら意外な発見があるかも知れませんね。 ホーゥ。
編み物芸人 アイパー滝沢
「ホゥ!」が持ち味の吉本興業所属ピン芸人。NHK「すてきにハンドメイド」に芸人として初出演。2015年日本ホビー賞で「ユニーク賞」受賞。
Instagram:@t.aipa
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