
クチュリエに新登場した「ROWAN」のアイテムたち。上質な質感とその色合いに価値を置き、世界中のデザイナーやクリエイターから支持されている、英国を代表するプレミアムヤーンです。この毛糸を、クチュリエのお客さまにぜひ紹介したい!と惚れ込んだプランナー ユミがその魅力をご紹介します。
ーROWANとはどのような出会いがありましたか?

ROWANのビジネスパートナー向けのオンラインプレゼンテーションに参加したのがきっかけです。(なんと、オンラインプレゼンテーションは日本が世界初だったそうです!)そのときは秋冬向けの新作糸がメインだったのですが、たくさんのROWANの糸が紹介されました。
ふむふむ、きれいな発色の糸だなと資料や映像を見ながら思っていたのですが、話を聞いていて驚いたのは、糸の色出しや作品づくりにあたり、たくさんのアーティストとコラボレーションしていること。テキスタイルやパッチワークデザインでも有名なケイフ(カフェ)・ファセットやニットデュオ アルネ&カルロスという著名アーティストをはじめ、若手デザイナーの感性も精力的に取り入れているそうです。

「糸を作っている」というより、まさに「糸をデザインしている」という感覚!長い伝統を持ちながらも、より新しく、ファッショナブルに進化していこうとするパワーを感じ、このブランドが作っている糸を実際に見てみたい!と思ったのがきっかけです。
ーユミさんが感じたROWANの毛糸の魅力とはなんでしょうか?はじめて糸玉を手に取ったときは、どう思いましたか?

まず手元に届いた糸見本帳を開いたとき、見本帳の糸色がどれも美しくて一気に心を奪われました。そして巻きの状態の糸玉がふんわり空気を含んでおり、その美しさと糸玉の軽さに驚きました。
今回紹介しているFelted Tweedを編むと、編み心地はなめらかなのに自然な風合いを損なわない質感で、違う色のネップ(※繊維の節)が入っているので編み地が単調にならず、よりリズミカルかつ、全体をナチュラルになじませてくれます。そのネップがまた、糸色によって微妙に異なっていて、ここでもまた色へのこだわりを感じました。
ー毛糸へのこだわりを感じたのですね。

今回採用したFeltedTweedはアルパカ混、Kidsilk Hazeはシルク・モヘヤ混と良質な素材を使用していますが、なによりいいなと思ったのはROWANの素材に対しての理念です。
ROWANは製品や素材を生産するにあたり、動物に不要な苦痛を与えないと約束しており、また、提携するサプライヤーとも、環境への配慮や有害物質の使用禁止、材料の削減や再利用を追求しています。
今後このような理念はどの会社でもあたりまえのこととされていくのが理想ですが、やはり、きちんとこのように示すブランドには安心感があります。
ー「英国を代表するプレミアムヤーン」とご紹介していますが、どのような歴史があるのでしょうか?
ROWANは、イギリスのウェストヨークシャーにあるハダーズフィールド近くの村で創業した会社です。当初は織り用品と編み物キットを専門としていましたが、高品質かつ、当時の手編みのデザイントレンドに最適な糸を作りたいと考えるようになったそうです。天然繊維にいかに多彩な色を出して見せるかにこだわって、最初の糸はなんと98色もの色数で誕生したそうです。
彼らは時代を超えて愛されるデザインや糸の色合いを提供することに最大の価値を置いており、今もその追求は続いています。1982年、ステファン・シェアードとケイフ・ファセットとの偶然の出会いが、デザイナー主導のインスピレーションと組み合わせた高品質の糸のセレクションを生みました。この出会いから、デザイナーたちと糸をデザインしていくスタイルが徐々に確立し、現在のROWANにつながっています。
また、ブランドディレクターを務めるシャロン・ブラントはROWANでのキャリアは20年を超えるニット界のレジェンドです。現在はブランドディレクターとしてROWANブランド全般に関わる全ての統括を担っていますが、同時にニッティングデザイナーとして映画衣装のデザイン製作を経験してきています。日本でも有名なハリーポッターのマフラーや、オペラ座の怪人、エリザベス、バットマンなど。それぞれの名シーンで記憶に残るニットウェアはシャロンが生み出しているそうですよ!そんな人が生み出す糸ってどんなものだろう!?とわくわくしますよね。
すばらしいイマジネーションを持つ人物が関わっていることも、このブランドの大きな魅力です。
ー今回のキットではミトンやニットが登場していますが、いちおしはどのアイテムでしょうか?

いちおしは選べませんが(笑)、はじめてROWANにふれる方にはぜひ手に入れやすい価格のミトンや帽子を試しに購入してみていただきたいですね。アルネ&カルロスのデザインは、やはりニッター心をくすぐるクラシカルなかわいさです。ツイード糸のFelted Tweedとモヘヤ糸のKidsilk Hazeの両方を使って編むので、質感の違いも楽しめますよ。Felted Tweedは、「フェアアイルニッターの夢の毛糸」とROWANが自称するほどの質感と絶妙な色合いをかなえた糸だそう。そこにふわふわしたKidsilk Hazeのモヘヤ糸でノルディック柄を編み込んでいきます。柄部分のみ起毛するような風合いがまたおしゃれで素敵なんです。
ほかにも、今回はヘビーニッターさん向けにケイフ・ファセットが色出しをしたスペシャルカラーのFelted Tweedを使った編みごたえたっぷりの大判ストール、自由に作りたい人向けに糸玉のセット(6玉)(10玉)もご用意しているので、ご自分に合ったものをぜひ見つけてもらえればと思います。

ー棒針・輪針といった編み物グッズや、セレクトカラーの糸玉セットもいっしょに登場しますね。ROWANのアイテムを販売することに決めたポイントを教えてください。

棒針と輪針は、とにかく見た目が美しいです。この深いダークブラウンの針は日本ではなかなかお目にかかれないと思います。日本の針の素材は竹が多いですが、こちらはバーチウッドを素材としています。よく見るとバーチウッドの木目も見られ、それがまた美しいんです。
そして通常なら針のお尻には玉がついていますが、この針はフレア状に広がっています。

細かい目線ですが、この木を曲線に削る加工、かなり手がかかるだろうなと……。針にもブランドの美意識が反映されているように思います。針の太さが英国表示のミリ刻みなのと、日本の針と比べてやや長いですが、針先がすっと細く、なかなかにすいすいと編みやすい針だと思います。
セレクトカラーの糸玉セットは、ROWANとクチュリエをつないでくれたディー・エム・シー株式会社のバイヤーさんと、プランナーの私で色合わせを選びました。めくるめく糸色から絞って選ぶのは大変……かと思いきや、よいと思う色合いというのはなんとなくあるもので、すんなりと決まりました。組み合わせて編んで素敵になる色合わせで選んでいるので、ぜひいろいろな作品に使っていただきたいです。それぞれ、大きめブランケットとひざ掛けが編める参考編み図がついているので、それを編んでみても楽しいと思います。
ROWANの魅力をたっぷり語っていただきました。最後にみなさんへのメッセージをお願いします。

天然素材を使った上質なROWANの毛糸を、ぜひあなたも使ってみてくださいね。ROWANは、今のところ日本ではまだ知る人ぞ知る、というブランドだと思いますが、ファンからは「着れば着るほどなじむ糸」として高い評価を得ているそう。とにかく、この糸たちにさわって良さを知ってもらいたいです。
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