ハンカチやキルトのまわりなどに、テープやレースを縫いつけることってありますよね。すっきり見せるポイントは折りたたみ方にあります。レースの種類についても学びながら、きれいにレースを付ける方法をご紹介します。
目次
レースの種類
レースの種類は大きく2つあります。その違いは、編んで作るのか、生地に刺繍をして作るのか、という工程の違いにあります。
◇ 編みレース
①ラッセルレース
ラッセルレース編機という機械で作られたレースのこと。編みながら柄を出し、薄く平らに仕上げるのが特徴です。ギャザーを寄せて、いわゆる“ふりふり感”を作りやすいのがこのレースです。
②トーションレース
ボビンに巻かれた糸を交差させながら、ジャカード装置によって柄を作っていくレースです。太めの麻糸や木綿糸で編まれているものが多く、手編みで作るレースに似ています。
◇ 刺繍レース
③綿レース
綿生地に刺繍をほどこしたもの。よく見かけるのはベースにローン生地を使ったものですが、ガーゼ、ニットなど、綿でもいろいろな種類の生地が使われています。
④ネットレース
チュール、もしくはチュール状の編目のレースに刺繍を施したものです。「チュールレース」と呼ばれることもあります。
⑤ケミカルレース
刺繍をした後、ベースの生地を溶かして刺繍のみを残す方法で作れられるレースです。以前は、化学処理で溶かしていたため「ケミカルレース」という名がついたそうです。
布端につける方法
◇ ギャザーのあるレースをつける場合
布とレースを中表に縫い合わせ、布はしをジグザグミシンなどで始末したあと、もう一度表から縫います。
◇ レースで布端をくるむ場合
Aと同様に布とレースを中表に縫い合わせたあと、縫い代を三つ折りにして表から縫います。
◇端のきれいなレースをつける場合
布端をジグザグミシンなどで始末したあと、縫い代を裏側に折り、表にレースを乗せて縫います。
はしごレースをつける方法
布と布をつなぐようにはしごレースをあしらうと、さわやかな仕上がりになります。
布の縫い代を裏側に折り、レースの上に乗せて、表から縫います。布とレースの縫い代にジグザクミシンなどをかけて始末します。
両端がスカラップのレースをつける方法
繊細なスカラップレースをつけるときも、処理の仕方にコツがあります。
布端にジグザグミシンなどをかけて始末したあと縫い代を裏側に折り、布の上にレースを乗せて縫います。
角に合わせてレースをつける方法
小物の角にレースをあしらうのはむずかしそうに見えますが、レースを重ねた部分の処理の仕方で仕上がりに差がつきます。
布端から外に出したいレース幅を「a」とします。
「a」の長さ分だけレースを布端から出して縫い始めます。
角まで来たら、「a」の長さ分だけ布端から出してレースを折ります。
次の辺にレースが沿うように、45°に折ります。
写真の三角部分のみ、レースが重なっています。
同じように1周まわったら、レースの端に合わせてカットします。
始めと終わりのレースの重なりを入れ替えて、端を三角に折れば、他の角と同じように重なります。
必要に応じて、レースの重なった部分を目立たないように縫いとめます。
ちなみに、ふち取りに使ったのはトーションレースです。中心のモチーフは、ケミカルレースの一部をカットしたものです。レースの端のほつれが気になるときは、ほつれ止め液や手芸用接着剤を水で薄めたものを塗っておきましょう。
タックにはさむ方法
レースの付け方にもひと技きかせて、さらにおしゃれな仕上がりに。
①タックの折り目の一番奥にレースを差し込んでしつけでとめます。
②タックを折り、まち針などでとめます。
③上からミシンで縫いとめます。ワンピースの胸もとなどにあしらうとかわいいです。
レースをあしらうだけでロマンティックな仕上がりに
手づくりの仕上がりを愛らしくしてくれるレース。つけ方のコツを覚えて、手づくりをさらに楽しんでくださいね!
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