スカーフのような帽子
みなさま、こんにちは。今から約30年前、就職活動中の私は会場でたまたま隣り合った女性と「このあと、お茶でもどう?」と意気投合。それがAちゃんです。
いつも笑顔で有言実行の努力家で、国際交流を楽しみ英語の同時通訳を勉強。新しいことに挑戦したいと東京の大学院へ入り直し、現在は講師として活躍しています。
袖振り合うも多生の縁、別々の会社に就職してからも、個性のずいぶん違う私たちが現在まで続いてきたのは、お互いに相手へのリスペクトがあったからかなと感じます。遠く離れた今でも、突然ポンッとあたたかい手書きのメッセージやギフトが届き、私もAちゃんが忘れたころにポンッと返す、そんなゆったりしたときを積み上げながら、互いの人生にエールを贈りあってきました。
Aちゃんはかつて大きな病気を発症したのですが、闘病生活を乗り越えて無事に仕事復帰。今年の春に届いた便りで「検査結果に問題がないので次は次はさらに新しい資格の勉強を始めます!」とのこと。果てしなく前進し続けるAちゃんへの敬意は年々増すばかりです。
そういえばAちゃんに手づくりの贈りものをしたことなかったなと思いたずねたところ、「療養中に家の中で気持ちよくおしゃれに過ごせる帽子がもっとあったらいいのになと思った」との返事。もともと帽子が好きだから、元気になった今でも家の中でかぶってて心地いい帽子やターバンがあったらうれしいと言ってくれました。
よしそれならと、軽くてストレスフリーで気分が上がりそうなものを考えて形にしてみました。元気すぎずちゃんと後ろ髪が出るように、ターバンと帽子をミックスさせたようなもの。自然が大好きなAちゃんをイメージし、内側はエーデルワイス柄のガーゼ、外側は「楽園」というタイトルの綿シルク生地仕立て。お互いこの年齢になるとなかなか巨大なリボンを頭に飾ることには躊躇してしまいそうですが、後ろ側ならアリじゃない?(笑)どんな反応が返ってくるのか今から楽しみです。
ユキンコ
『クチュリエの種』創刊時から作品を担当。娘の成長とともに自分の時間も増えてきました。 最近はソーイングにどっぷりはまり中。
Instagram:@yukinko_no_kurashi
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