人気の展示会潜入レポート『Créations & savoir-faire』/ 恋するパリ通信

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これまで『クチュリエの種』で取材をした作家の方々から噂に聞いていた手芸の展示会『Créations & savoir-faire(クレアシオン エ サヴォアーフェール)』に行ってきました。フランス中はもちろん、日本からもツアーを組んで訪れる人もいるという、人気の展示会の潜入リポートをお届けします。

Porte de Versaillesのメトロの駅からすぐの会場。

2024年11月27日から12月1日まで、パリ14区の大きな展示会場Paris Expo Porte de Versailles(ポルト・ド・ヴェルサイユ見本市会場)のホール6で、手芸とDIYフェア『Créations & savoir-faire』が開催されました。年に2回あった手芸フェアが今年は年に一度の合同開催になり、みんな待ちに待ったイベント!

左:フェルトでコサージュを作るワークショップ。 / 右:パッチワークをする生地を量り売りするブース。

手芸、裁縫、手づくりコスメ、インテリア、日曜大工、陶芸などなど200以上もの販売ブース、500ものワークショップが開催され、各種デモンストレーションなどが盛りだくさん。手づくり好きな人なら悲鳴をあげてしまうほどです。

アンティークの生地やリボンなどを売るブースに吸い込まれる。

私は朝一番に行きましたがすごい熱気で、メトロを降りてすぐに、カートをひいた手芸マダムたちのグループに挟まれました。

パリで人気の画材屋さんRougier&Pléのブース。

マダムに話を聞いてみるとみな、フランス中からこのためにわざわざパリに集合。戦利品はきっと大きなバックなんかには収まらない!とショッピングカートを用意してきたとのこと。マダムたちの熱量にのっけからノックアウト!

雑誌Marie Claire ideesのデコレーションのブース。

みなさん、興味のあるワークショップにはタイムスケジュールを組んで事前に予約しているとか。そんなお話をしているうちに会場に到着しました。

いろんな糸を売っているブース。

朝一番というのにものすごい人、人、人。まるでバーゲン会場のような熱気!

パリで人気の生地屋Marché Saint -Pierre。3メートルに裁断した布ばかりを扱っていて、お得感満載。
オープンからすでにこの人だかり。この日は21時までというのにこの熱量はすごい!

それもそのはず、デモンストレーションを見ながらお買い物ができたり、人気の生地屋さんがこのイベントのためにスペシャル価格で販売していたり、パリで人気の画材屋さんも出店していたり。中にはヴィンテージだけの素材をかわいく展示しながらキットを即売している人たちも。

左:生地のブースもたくさん。 / 右:紙でお花を作るキット。関心が高いようで、すごい人だかり。
左:刺しゅうの小さなキットはプレゼントにとみな買っていく。 / 右:アリババの洞窟のようなブースには刺しゅうがされたリボンがたくさん。人気のリサイクルプラスティックのストライプ生地を売っていたため、ものすごい人が集まっていた。

「初心者の方でもすぐ取りかかれるように、手づくりキットを用意してくださいと主催者に言われて準備してきたんですよ」と話してくれました。

日本人のブースもあり、着物で作った小物や藍染めなどはフランス人の関心が高く人気でした。

陶芸のブースではろくろの実演をされていて、体験もできた。
左:日本人のJunko Jacgornoさんのブースは、今回のお目当てのひとつ。 / 右:南仏で天然素材のほうきを作っているLa Balaiterieはその場でほうきを作って即売していた。

私の友人も出店していて、私はそこで古いシャンデリアの部品をリメイクしたリングを買いました。

誰が早く編めるかのコンクール! マダムたちが競い合う!

彼女から「この展示会で人気の編み物競争のデモンストレーションがあって、マダムたちの熱気がすごいからぜひ見てから帰ってね!」と言われたので向かってみると、素敵なマダム達がすでにステージ上に。応援団からの声援を浴びながら編み物をしている姿にまたまたノックアウト。このイベント、ほんとすごい……!

アーティストの展示のスペースの中でも、いちばん素敵だったamidonneéさんの展示。

来年は私もショッピングカートを持って、ワークショップを事前にリサーチして、パッチワークと水彩画をやってみたいと思いました。

各ブースのインスタレーションを見るだけでもアイデアが広がる。
アクリル絵の具をパリで作っているというブースにはみんな興味津々。ナチュラルな素材で職人さんが作っているという。

ここで出会った水彩画の作家さんはパリに工房があるということなので、ぜひに訪ねてみようと思います!

TAKANAKA MASAE
雑誌や広告でファッションコーディネーター&スタイリストとして活動中。
パリに住んではや20年、毎日自転車でパリの街をパトロールしています。
Instagram 移動花瓶屋さん @cabin.e.dream

パリの日常 @massaetakanaka

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