手づくりパンツ1号 / いとしい手づくり

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今回は、人気ブロガー&インスタグラマーの金子敦子さんによる手づくりコラムをお届けします。

 

手づくりパンツ1号

洋裁が苦手な私が、ソーイング本を監修して本を出版すると読者さんがインスタグラムに作品を続々投稿してくれました。

監修した洋裁本『あっこたんの毎日が楽しくなる50〜60代の手作り服』(ブティック社)

スマホの画面を次々と埋めていく作品の数々……カッコイイ。凄いな〜。私も服が作れるようになりたいと、まずはパンツを作ってみることにしました。生地は推し活をしている遠州織物の機屋、古橋織布さんから取り寄せました。バフクロスという生地です。上質な生地で作れば私でもいい服ができるに違いない。

 

今ではすっかり洋裁のとりこ。

初心者にとってソーイング本での服作りは間違いなくむずかしいです。すべてがチンプンカンプンでした。ミシンの糸かけ? 下糸の巻き方? ここからです。もの凄く時間がかかりました。もう泣きたいよ。それでも本やYouTubeで調べて、ひとつひとつ謎が解けるとトンネルを抜けた時みたいに一気に目の前が明るくなって「なんだ。そんな簡単なことだったのか」粘る自分がいて感動。必ずできる。大丈夫。

楽しくて夜中の3時まで時間を忘れてチクチク手縫いで仕上げました。できあがったパンツは自分でもビックリするぐらいいい感じで、パンツ1号と命名。次の日は早速パンツ1号と銀座の街を歩きました。誇らしい気分でした。手づくりって素晴らしい。

パンツ1号と日本橋でパシャリ。

あれから1年、たくさんの服を作りました。いちばん好きな服は、なんと言ってもパンツ1号です。苦しかったけど登れた山みたいな存在。初心と誇りが縫いつけられている。私のいとしいパンツです。

金子 敦子

夫と娘と3人暮らしの主婦、62歳。看護師として働いた後、日々の着こなしを自撮りで紹介するブログ『命短し恋せよ乙女★50代の毎日コーデ』をスタート。「あっこたん」の愛称で親しまれる人気ブロガー&インスタグラマーに。著書に『今日より明日がもっと楽しい ヤッホー! 60歳』(扶桑社)なと多数。

Instagram:@55akotan

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