今回は、以前に取材をしたニット作家・長田 レナさんおすすめの手芸屋さんLil Weasel(リル ウェゼル)に行ってきました。Lil Weaselは2010年にパリの中心2区にオープンして以来、ニットフリークの人たちで大にぎわい。今では通路をはさんだ真向いにもお店を出していて、編み物に興味がなくてもつい吸い寄せられてしまう、とてもかわいいお店です。
パリにはパサージュと呼ばれる日本でいう屋根付きのアーケードのようなものがあり、パリの中心に残るパサージュの散策も人気です。Lil Weaselがあるのは、モントルグイユ通りに近いパサージュGrand-Cerf。
1825年くらいに作られたGrand-Cerfの屋根は、高さが12メートルほどあり、パリで最も高いパサージュのひとつ。金属の骨組みに支えられたガラス屋根のおかげで太陽がたっぷり差し込み、美しい光に包まれています。工芸品やジュエリー、雑貨などのお店があるので、ウィンドウショッピングするのも楽しく、たくさんの方々が散歩を楽しんでいます。
そんなgrand cerfに、美しい毛糸と布が大好きで趣味を仕事にしたいとカリーヌさんがオープンしたのが Lil Weasel。美しい毛糸や編み物に関する本、リバティの生地なども扱い、編み物好きのパリジェンヌを魅了するお店になりました。
日本で出版された編み物の本も取り扱っています。「年配の方から若い方まで、男女問わずお店に通ってくれています。初心者の方ももちろん大歓迎。編み物教室も不定期で開催しているんですよ」とお店のスタッフの方がやさしく教えてくれました。
パリでは編みぐるみを作ったり、ニットを編んだりするのがコロナ以降はやっていると聞いたことがあって、この日も若い女の子の2人組と男の子が編みぐるみのキットを探しにきていました。モヘアやコットン、シルク混、麻混などさまざまな素材の糸があり、フランス国内で染めたパリジャンが愛するスモーキーな色に仕上がった毛糸などもとても魅力的で、目移りしてしまいます。
隣にいたマダムに話しかけてみると、これから生まれてくる孫にバカンス先で何か編んでみようとオーガニックコットンの毛糸を選びにきたと話してくれました。「ここにくると素敵な毛糸がたくさんあるから、目的を決めてこないとたくさん買い物してしまうから危険なのよ(笑)」とも。
私はというと、中学校の家庭科で編み物にチャレンジ、高校の時に編み物上手の友だちに感化されてトライするも、きっちり目を数えたりしなければならないのがストレスになって、やめてしまいました。でも色の美しさをこよなく愛する私は、毛糸たちが大好きで、ラッピングのひもなどに使うためにふだんから買ったりしています。
だから、Lil Weaselで 美しい毛糸のグラデーションを見ていると、買いたい衝動をおさえるのが大変! そういえばこのお店を教えてくれたニット作家のレナさんも、モヘアの切れ端がかわいくて捨てられないからと、ジャムの瓶に集めていたことを思い出しました。
本当ならばこれを機に編み物を習いたいのですが、やはり何回やってもむいてないのがわかっているので、この日はレジまわりにあったかわいいステッチマーカーを購入しました。
パリに遊びにきている友だちのお嬢さんのアクセサリー作りのパーツにしてもらおうと。あまりにかわいいので、キーホルダーに付けるために自分の分も購入。お店のマダムにも「まずはこれでがまんして(笑)、次は編み物にぜひチャレンジしてみてくださいね!」と言われました。さて、いつの日か私は編み物をするのでしょうか(笑)。
Lil Weasel
1-4 Passage du Grand Cerf,75002 Paris
HP:www.lilweasel.com
Instagram:@lil_weasel
TAKANAKA MASAE
雑誌や広告でファッションコーディネーター&スタイリストとして活動中。
パリに住んではや20年、毎日自転車でパリの街をパトロールしています。
Instagram 移動花瓶屋さん @cabin.e.dream
パリの日常 @massaetakanaka
関連記事
最近読んだ記事
手芸(ハンドメイド)したくなったら、
クチュリエショップへ
ショッピング
おすすめコンテンツ
手芸・手づくりキット、ハンドメイド雑貨のお買い物はこちら