絶妙にかわいい♡丸きんちゃく / ユキンコの自遊きままな暮らしの手づくり
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あめちゃんのきんちゃく
みなさま、こんにちは。バッグやリュックの中に必ず「あめちゃん」を持ち歩いているのが関西のおばちゃんの習性とメディアに取り上げられたりしますが、実際その通り。のどあめ好きの私もご多分にもれず、常にバッグにあめちゃんを携帯。娘が生まれてからは量が倍になり、リュックのポケットにいつもバラバラと放り込んで外出。「いつかかわいいあめちゃん袋を作りたいな」と思いながら10年が過ぎました。
先日、娘と知人宅に食事に呼ばれた際に、「90歳の方の手づくりなのよ」と素敵なバッグを見せてもらいました。それは着物生地で作られた袋付きエコバッグで、たたむと小さな丸い袋の中に収納できました。大きなバッグが丸くてかわいい小さな形に収まった姿は、なんともいえず味があり、帰り道で「あの形よかったね」「めっちゃ絶妙な丸みだった」と親子で大盛り上がり。そうしてふと、長い間作れなかったあめちゃん袋を丸い形で作ってみようかなとひらめいたのです。
ところが。いざ作り始めると「絶妙なかわいい丸」というのが、実にむずかしい。感動したあの袋と自分が用意できる生地は素材も伸縮性も違う。それに型紙があるわけでもない。筒型に縫った生地の底側をしぼってみたところ、「しわが多すぎるからなんか変!」と娘から言われたりして、自分も納得。そこから娘の合格がでるまでに試作品を何個も作ることになりました。結果的にメイン生地の裏に極薄の接着芯を貼って張りを出し、ひも通し部分の口布は薄手生地を使うなど、これまでの手芸経験の粋を結集。最終段階ではひもの色で親子で意見が別れて娘に軍配、コードストッパーは2人でいろいろな玉を付け替えて緑に決定。そうしてできあがった究極の丸形きんちゃくを前に、親子で「これ、いいやーん!!」と大絶賛したのでした。
小さなことにわーわー細かくこだわって……と自分でも思うのですが、最初にもらったヒントから完成に至るまで、親子で一緒に生み出したひとつのしあわせの形がこのきんちゃくだと思うと、よりいっそうの愛着がわいてきます。これから使うのが楽しみです。
次回もお楽しみに!
ユキンコ
『クチュリエの種』創刊時から作品を担当。娘の成長とともに自分の時間も増えてきました。 最近はソーイングにどっぷりはまり中。
Instagram:@yukinko_no_kurashi
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