いとしい手作り〜僕の帽子作り〜

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僕の帽子作り

僕が手仕事をするきっかけになったのは、若いころの工場でのアルバイト。ある時珍しくお歳暮を包装紙で包むという仕事があり、ひとつひとつ包装していくことがとても楽しくて、この時「手作業の仕事に携わりたい」と強く思ったことを覚えています。

 

いすの張替えの材料になる生地たち。この余り布が帽子の材料に。

その後、いすの張替えをすべて手作業で行う専門店で修行をすることになったのですが、ファブリック、ビニールレザー、本革など素材を裁断して縫製し、もとの形を再現するという張替えの作業はすべてが楽しく、特にミシンでの縫製に僕はどっぷりハマりました。そのうち仕事だけでは飽きたらなくなった僕がたどりついたのが、大好きな帽子作り。いすの張替えで出るハギレを活用できるので、これはうってつけです。

 

幸運なことにとてもよい先生との出会いもあり、帽子作りがスタート。いすの張替えと違って帽子作りでは縫製が細かく、アイロンを使って生地を伸縮させるなど技術面で勉強になる点も多く、生地の組み合わせを考えるのも楽しくて、僕は帽子作りのとりこになりました。

 

生地の組み合わせを考えるのも楽しい。

自分で作った帽子をかぶっていると、いすの張替えのお客さまから作ってほしいとリクエストを受けるようになり、いつしか手づくり市へと出店するまでに。帽子づくりでは自分でデザインや生地を考えるので、僕のオリジナルのものが誰かに気に入ってもらえることが、とても新鮮で楽しくて。

 

ショールームでも、帽子を販売中。

いすの張替えの仕事で独立した今も、年に一度スタッフと一緒に手づくりイベントに出店しています。 スタッフのみんなにも、財布やバッグなどさまざまな小物作り&販売を通じて、僕と同じように作ることを一層楽しみ、深めてもらえればと思いながら、今日も僕は手仕事を楽しんでいます。

 

 

一柳 恵亮
いすの張替え専門店経営。スタッフと共に日々奮闘中。ほぼ毎日帽子をかぶっています。

Instagram:@ibuki.kyoto  WEB:https://ibukiryu.com/

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