糸でさまざまな絵柄や模様を描く刺繍。その主役は「糸」です。刺繍糸にもいろいろな種類があり、糸によって仕上がりも違います。糸の種類や扱い方を知って、刺繍の世界をさらに広げてくださいね。
目次
刺繍糸にはどんな種類がある?
◇ 25番糸
いちばんよく知られている刺繍糸で色数も豊富。細い6本の糸が合わさって1本の一束になっているので、1本ずつ引き抜き、必要な本数を束ねて使います。例えば2本なら「2本どり」と言います。1本どりから6本どりまで、好きな太さで刺繍を楽しむことができます。
◇ 5番糸
25番糸の次にポピュラーな太めの刺繍糸。そのまま1本の状態で使用します。太い線を表現したいときや、ざっくりとラフな雰囲気に仕上げたいときなどに使います。
◇ いろいろな種類の刺繍糸
25番糸や5番糸の他にも、太さや素材光沢の有無など、表情の違う糸が各メーカーから販売されています。
①12番糸
5番糸を細くした糸。シャープなラインが出せます。5番糸と12番糸の中間の太さで8番糸もあります。
②レーヨン糸
光沢があり、やわらかい糸なので、くたっとした布にも相性よし!
③麻糸
素朴な質感が新鮮です。
④絹糸
上品な光沢とやわらかさが魅力の糸。
⑤毛糸
見た目にふんわりとあたたかく、ウール生地になじみます。
⑥花糸
つや消しのシャープなラインを出したいときにおすすめです。
刺繍糸をうまく引き出すコツは?
◇25番糸の場合
ラベルを中央に寄せ、束の内側から出ている糸端を見つけます。外側の糸を引くと絡まるので注意!
ゆっくり引き出し、50〜80cmでカットします(糸を傷めない長さ)。
6本の中から1本ずつ引き出し、必要本数を抜きます。一度に2、3本抜くと絡まるので注意しましょう。
抜いた糸を必要本数合わせて針に通します。よれを取りながら合わせると仕上がりがふんわりしてきれいです。
◇5番糸の場合
「かせ」の状態で売られているのでラベルを取り、ねじりをほどきます。
くくってある部分を上にして、輪の下をカットします。
1本ずつ抜いて使います。色番やメーカーがわかるようにラベルは捨てずに通しておきましょう。
使用しないときはゆるく結んでおきます。
針にうまく糸を通す方法って?
小さな針穴に糸を通すのは意外とむずかしいものです。無理やり通そうとして失敗するパターンも……。というわけで、簡単な技をご紹介します。
まず、糸を針に当ててふたつに折ります。折った糸を指でしっかりはさんだまま、針を下へ抜き、折り山を作ります。
そのまま折り山を針の穴に通します。
1本どりでも、6本どりでも同じようにします。こうするとわざわざ糸端をきれいにカットしなくても、簡単に糸を通せるのです。
刺繍針の選び方
刺繍の種類や糸の太さ、布の厚みなどで刺繍針を使い分けると刺しやすくきれいに仕上がるのは言うまでもありません。選び方のポイントを、ご紹介します。
POINT①
針は糸が針穴に通しやすく、布目に引っかからず、針運びがしやすいものを選びます。
<糸と針の太さをバランスよく>
・糸が細い場合・・・糸に合わせた細めの針を選びましょう。太い針だと、針穴が目立ってしまいます。
・糸が太い場合・・・糸に合わせた太めの針を選びましょう。細い針だと、糸が布にすれて毛羽立ってしまいます。
・布の粗さも考慮して、縫いにくいと思ったら針を変えてベストなバランスを見つけましょう。
POINT②
クロスステッチやニードルポイントなど、クロスステッチ用布やメッシュ布を刺す技法には、先の丸いクロスステッチ針を使います。
また、ビーズ刺繍には、ビーズが通る細くて長い専用針が必要で、リボン刺繍も針穴が大きくてやや太めの専用針を使うと、リボンが傷みにくく刺しやすいです。
糸を制して刺繍をもっとおもしろく!
糸の選び方、扱い方で、刺繍作品の仕上がりはぐんと変わってきます。特徴をしっかりと知って、満足できる手づくりを楽しんでくださいね。
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