上品で、繊細なホワイトワーク にはさまざまな技法があります。今回はドロンワークの中から、初心者さんでも試せる簡単なステッチをご紹介します。
ホワイトワークとは?
ホワイトワークは「白糸刺繍」とも呼ばれ、白い布に白い糸を使って刺繍し、美しい模様を作る技法です。16世紀ごろからヨーロッパ各地に広がり、その地に伝わる刺繍と混ざり合って発展してきました。そのため、ひとことにホワイトワークと言ってもさまざまな技法があるんですよ。
レースのように繊細な刺繍は、とても美しいのですが、ビギナーさんにとってはハードルが高いのも事実。そこで今回は、布の織り糸を抜いて残った糸を別糸でかがることで模様を作る「ドロンワーク」という技法から、簡単な「フォーサイドステッチ」をご紹介します。
必要な材料と道具
・布
織り糸が抜ける刺繍用のリネンを使用します。ビギナーさんは目の粗い布から慣れていくとよいでしょう。
・刺繍糸
「アプローダー」という刺繍糸を使います。太さは布やステッチに合わせて選びましょう。基本は白ですが、色糸もあります。ラベルをはずすと輪になっているので、写真のように片側をカットして、1本ずつ引き抜いて使います。
・針
先が丸く布目を割らないクロスステッチ針が最適です。
・リッパー
織り糸をカットするときに便利です。 小型のハサミでもOK。
・刺繍枠
布をピンと張って刺繍をすると仕上がりがきれいです。
・ハサミ
・チャコペン
など
白糸刺繍のやり方~フォーサイドステッチをしてみましょう~
刺繍をする範囲を決めて、布の裏に印をつけます。
中心から横糸を針で1本すくいます。
リッパー(または小型のハサミ)でカットします。
カットした横糸を、針先で少しずつすくって抜いていきます。
端まで抜いたら、横糸を針に通し、縦糸を交互に1cmほどすくいます。
余分はカットします。
右側も同様に横糸を抜いて始末します。
横糸を5本残して、その下の1本を同様に抜いて糸端を始末します。
玉結びはせず、糸端を10cmほど残して、横糸を抜いたところ1に針を出します。
1の真下2に針を入れ、縦糸4本を数えて、3から針を出します。
4(1と同じ穴)に針を入れ、3の真下5に針を出します。
6(2と同じ穴)に針を入れ、7(3と同じ穴)に針を出します。
1から7を繰り返します。
端まで刺して、縦糸の本数が合わない場合は、すくう縦糸を3本や5本にして調節します。
初めと終わりの糸端は、裏側のステッチに絡めます。
表から見えないように糸を絡めたら余分をカットして完成です。
控えめだけど気品漂う、ホワイトワーク
細やかな手仕事が大好きな方には、ぜひチャレンジしていただきたい技法です。刺繍の一部に少し取り入れるだけでも、作品に上品さをプラスできますよ。
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