規則的な模様が特徴のひとめ刺し。今回は「柿の花」という模様の刺し方を例に詳しくご紹介します!
目次
◇ひとめ刺しとは?
刺し子の一種で、針目の長さを一定に決め、縦・横・斜めの3方向に規則的に刺していくという特徴があります。今回は、縦と横のシンプルな針目で構成された「柿の花」という模様を例に、「ひとめ刺し」の基本をご紹介します。運針の法則を覚えれば、リズミカルに針が進みますよ。
◇必要な材料と道具
・糸
丈夫な木綿の糸が使われます。ここでは「刺し子糸」を使用していますが、刺繍糸でも代用できます。
・布
特に決まりはありませんが、平織りのやや張りのある布が適しています。また、目の粗いざっくりとした布の方が初めての方には抜いやすいでしょう。ここでは、さらし木綿を使っています。
・針
一般的な縫い針よりも長くて針穴の大きい「刺し子針」を使うと縫いやすいでしょう。針穴に糸が通れば、専用の針でなくてもかまいません。
・定規
・チャコペン
・ハサミ など
ひとめ刺しのやり方
布の準備
布にチャコペンで下描きをしていきます。
消えるタイプのチャコペンなどで0.5cmの方眼を描きます。(これがひとめ刺しのガイドラインとなります)。
ひとめ刺しは重ねた2枚の布を一緒に縫います。コースターやふきんにする場合は、先に仕立てておきます。
刺し始めと刺し終わり
ここでは玉結びせずに、裏面もすっきりと仕上げる方法をご紹介しますが、難しい場合は玉結びをしてもいいですよ。
・刺し始め
刺し始める位置の3針分先の裏側から針を入れ、小さめの針目で3針戻り、その上を進みます。
・刺し終わり〈すくい抜い〉
刺し終わり位置まで縫ったら、針を裏側に出し、小さな針目で上の糸から見えないように3針戻ります。
・糸のかえ方
新しい糸に変えるときは、3〜4目戻ったところから重ねて刺します。
◇「柿の花」のひとめ刺しをします
まずは横方向に往復し、次に縦方向に往復します。(順番は逆でもかまいません)。1段めと2段めは同じ位置に刺し、3〜5段めは交互にずらして刺します。5段めを次の1段めとみなして、これを繰り返します。
右端から針を出します。(ここではわかりやすいように玉結びをして始めています)
マス目に沿って「運針」します。※「運針」はぐし縫いやランニングステッチと同じです。
端まで縫ったら2段めも同じように端から縫います。(実際は布を持ち替えて右から左へ縫い進めます。)
3段めは1マスずらして縫います。
4段め。5段めも1マスずらして縫います。(ここまでを1セットと考えます。)
6段めは5段めと同じ位置を縫います。(5段めを2セットめの1段めと考えます。)
7段め(つまり2セットめの3段め)以降も同様に繰り返します。
横がすべて縫い終わりました。次は縦を縫います。(色を変えて説明します。)
端から針を出して横と同様に縫います。(実際には布を持ち替えて縫い進みます。)
横と同じ法則で5段を1セットとして縫い進みます。
最後まで縫うと模様が浮かび上がります。
できあがり!
同じパターンを繰り返すことで模様が広がりますよ。
規則的な運針から生まれる、独特の模様
横だけ刺しているときには見えなかった模様が、縦の運針を重ねることで思いもよらない形で浮かび上がってくるのが「ひとめ刺し」の醍醐味です。同じパターンを繰り返して生まれる模様は、幾何学的な美しさがありますね。
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