刺繍がはじめてという方やお子さまでもチャレンジしやすいクロスステッチ。 技法を覚えると、持ち物にイニシャルを入れたり、簡単なモチーフを入れたりと、楽しみが増えますよ!
目次
クロスステッチとは?
その名前のとおり糸が×の形にクロスするように刺していく刺繍の技法です。マス目に沿って刺していくので、ビギナーさんでも図案通りに仕上げることができます。
必要な材料と道具
・刺繍針
クロスステッチ専用の針があります。針先が丸くなっていて、布の織り目を割らずにマス目どおりに刺すことができます。針の太さは刺しゅう糸の本数や布に合わせて選びます。
・刺繍布
布もクロスステッチ用のものがあります。マス目がはっきりわかるよう織られているので、布目が数えやすく刺繍しやすい布で、「アイーダ」とも呼ばれます。テープ状になったものもあり、幅やカラーもいろいろあります。また、後でご紹介する「布キャンバス」を使えば専用の布以外にも刺繍できます。
・刺繍糸
一般的な25番の刺繍糸を使います。1本どり、3本どりなど、布のマス目の大きさなどに合わせて太さを調整します。
クロスステッチのコツ
① 25番刺繍糸は6本の糸束になっているので、1本ずつ引き抜き、必要な本数を束ねて使います。こうすることで、刺繍がふっくらと仕上がります。長さは50cmくらいが刺しやすいです。
② 針はまず表に引き出し、次に裏へ引き抜くというように、ひと針ずつ刺していきます。布をすくうように刺す方法もありますが、糸を引きすぎるとステッチがつぶれてしまいます。
③ 図案から次の図案までの間隔が約3cm以上離れている場合は、一度裏側で糸を始末し、再び刺し始めます。長い糸が裏面に渡ると糸が絡んだり、表から透けて見えたりします。
クロスステッチの基本的な刺し方
針の刺し進め方はこのほかにもいろいろあります。これが正しいという決まりはないので、自分にあった方法を見つけてくださいね。ただ、糸の交差の上下は一定方向にそろえるように注意しましょう。
◇ 縦に刺し進む場合
裏面から表に針を出します。
糸端は裏側に2cmくらい残して指で押さえておきます。
右斜めに下に針を刺します。
裏側では糸端をくるむように右横に針を刺します。表から見ると左横から針が出ています。
同じ要領で下に刺し進みます。
裏の糸端は4目くらいくるんだらカットしても抜けません。
図案のマス目どおり刺せたら、糸が×に交差するように戻っていきます。
上方向に刺し進みます。
いちばん上まで刺したら、左隣のマスに移ります。
同じように上から下へ縦方向に刺し進みます。
刺し終わりは裏の針目に糸を4目くらい通してカットします。
◇ 横に1目ずつ刺し進む場合
1マス刺します。糸端は5cmくらい残しておきましょう。
左のマスを同じように刺していきます。
刺し進むと裏側はこのようになります。刺し終わりの糸を4目くらい巻きつけます。
刺し始めの糸端にも、もう一度針を通して同じように糸を巻きつけます。
◇ 斜めに刺し進む場合
・右下から左上に刺し進む方法
・右上から左下に刺し進む方法
図案どおりに刺してみましょう!
◇ 図案
くり返して刺すとかわいい図案です。
刺繍をしたクロスステッチテープを小物入れにくるりと巻くと、こんなにかわいくなりました。ぜひ、みなさんもアレンジを楽しんでくださいね!
クロスステッチで作れる小物
◇クロスステッチのフレーム
カラフルな仕上がりがとってもかわいくて、何色から刺そうか迷ってしまいますよね。フレームに入れれば、布端の処理をしなくていいので、とてもラクチンですよ。
◇ バラのブローチ
バラモチーフを、ヨーロッパの蚤の市にありそうなアンティークブローチ風にクロスステッチで表現しました。糸の色を変えてもアレンジできますよ。
クロスステッチに挑戦してみよう
図案通りに仕上がるので、刺繍の技法の中でも初心者さんにオススメなのがクロスステッチ。 できあがりもかわいいのでマスターして、ぜひいろいろな小物にあしらってくださいね。
クチュリエブログでは、刺繍はもちろん、裁縫、手編みなど、さまざまな手づくりのコツをお届けしています。お見逃しなく!
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