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日常が少しだけ特別になる手織りの魅力
はじめて手織りに興味を抱いたのは、糸の専門店「アヴリル」さんの書籍にスタイリストとして関わらせていただいたとき。色遣いや織り柄の美しさに魅了され、趣味で教室へ通うようになりました。
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妊娠や出産を経て外出がむずかしくなると、40㎝幅の卓上織り機を購入して家でも織るように。空いた時間でちょこちょこと小さなコースターやマットなどを織るのはとても楽しく、忙しい毎日の中で極上のリフレッシュタイムになりました。今は再び教室に通いつつ、家にも大きめの織り機を買って、いろんな手織りを楽しんでいます。
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無心になって手を動かすのはとても楽しいですし、糸が規則的に少しずつ布になっていく様子を眺めているとワクワクします。仕上がりがイメージ通りにいかないこともあるし、ふだんは選ばないような糸を使ってみたら想像以上によいものができることも。
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算数的な要素もあって、学べば学ぶほど奥の深さを感じます。技術を極める方向へ進むと、織り柄もはてしなく複雑になっていきますが、どちらかというと私はシンプルで、いつもの暮らしにすっとなじむような柄が好き。北欧の伝統柄などはまさにそういう感じで、とても素敵なものがたくさんあるんです。
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この春は、「I AM CLUMSY」と名付けた創作活動も始めました。既製品のように整ったものではないけれど、そばにあると日常がちょっとだけ特別になるような、持っているとなんだかうれしくなるような、そんな手織りの小物を作っています。作品を通して、手織りの楽しさや豊かさをいろんな人にお伝えできたらしあわせだなと思っています。
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スタイリスト 伊東 朋惠
雑誌、書籍、広告などを中心に、フードやファッション、インテリアなどのスタイリングを手がける。フォトグラファーの夫、10歳の息子、猫と暮らしている。
instagram:@iamclumsyclumsyclumsy
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