ここ数年の社会変化で、たくさんの人がオンラインで習いごとなどをスタートさせたのではないでしょうか? おうち時間に、昔から興味があったことを始めた人もいるでしょう。やっとリアルな体験ができるようになった今、パリでもいろいろなワークショップが行われています。ということで、今回はワークショップカフェ『Mazette』に行ってきました。
パリのかわいいアクセサリーショップや雑貨屋さんでは最近、ハンドステッチがほどこされた小物やオブジェを見かけるようになり、お洋服屋さんでは名前など好きな刺しゅうを入れてくれるサービスも目につきます。また、ニットを編むことや編みぐるみがはやっていると聞きますし、私の大好きな手芸屋さんウルトラモッドはバーゲン会場か?というほど、手芸用品を求めるたくさんの人でいつも混雑。どうやらパリでは今、手づくりへの注目度が高まっているようです。
しかし、何かを手づくりしたいと思っても、自分でスタートするとなると道具をそろえたり、材料を買いに行ったり、なかなかスタートできないという悩みはありませんか? その過程もすごく楽しいし、買ったものたちを広げてうっとりするのもいいのですが、気づいたら材料を買うことだけで満足してしまって、作品を作るところまでたどりつけない……!なんてことも。私の手芸道具の箱にも、バカンス中にやろうとしまってあるヨーヨーキルトのキットや刺しゅうのキット、かわいいリバティの生地がひしめいています。
そんな私たちにうれしいスペースが、最近パリ中心の2区にできた『Mazette』。ここは何も持っていかなくても、カフェに行くついでに手づくりを楽しめるという夢のようなスペースなのです。
さまざまな材料も道具もそろっているので手ぶらで行って、その時のインスピレーションで作るものを決められるという、気軽さが素敵!
道具をまだ持っていない新しい技法にもここならトライしやすいですよね。もちろん自分の道具や材料を持ち混んでもOKなので、いつもと気分を変えてほかの人と一緒に手づくりをしたいときにもGOOD。
また、1時間15ユーロで参加できるワークショップが20種類以上もあり、カーペットやラグなどを作る織物の技法・タフティングのワークショップが人気だそうで、タフティングで作るタペストリーづくりに私は興味津々! 自分で作ったタペストリーを部屋に飾るなんていいなあ……と夢が広がります。
日本でも人気の刺しゅうに加え、最近はより手軽にできるせっけんづくりや、焼きゴテを使った雑貨づくり、ポストカードづくりなども人気だそうです。私が見学に行った日もポストカードを作っている人が何人かいて、とても楽しそうでした。
そのほか、プラントハンガーを作るワークショップであこがれのマクラメにトライするのも楽しそうだし、自分の家で刺しゅうをしてから、バッグなど小物に完成させるのにここでミシンだけ借りるというのもいいなあと思ったり。
友だちとカフェをするついでにワークショップでせっけんやろうそくを作ったりするのも楽しそうだし、手づくりに本腰が入ったら個人レッスンでさらに高度なことを習えたりもするな……と、ここにいると手づくり熱がどんどん加速してしまいます。
インターネットで世界中から好きなものを取り寄せられたり、動画検索をすれば映像で何でも知ることができたりと、なんとも便利な世の中ですが、この手を使って何かを実際に作ってみるという体験が、逆に今とても大切なことなんじゃないかなと最近本当に思います。そんなむずかしいことはさておき、ひとつのテーブルを囲んで、お互いに見せあい褒めあいながら作品を作る喜びって何ものにも代えがたいですよね。 私もひとまず、次のマクラメのワークショップの開催を楽しみに待っています。
Mazette ! Laboratoire Créatif
7 Rue d’Alexandrie, 75002 Paris
Instagram @mazette_laboratoirecreatif
TAKANAKA MASAE
雑誌や広告でファッションコーディネーター&スタイリストとして活動中。
パリに住んではや20年、毎日自転車でパリの街をパトロールしています。
Instagram 移動花瓶屋さん @cabin.e.paris パリの日常 @massaetakanaka
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