籐編みのバスケット
みなさま、こんにちは。今月は、気ままにバスケットを編んでみました。きっかけは、5年間使用したプラスティック洗濯物かごがある日パキーンと割れたこと。同時期に購入した洗濯ピンチも少し前から一個ずつ割れていて、紫外線の強さに驚くとともに、「次の買い替えは長持ちする素材に」とまじめに考えるようになっていました。「いっそのこと、自分で作るか!」
20代のころ、何か手づくり技術を習得したいと竹細工教室に通った時期がありました。20年ぶりに編んでみようと材料としての竹を探したのですがうまく見つけられず、「それならラタン(籐)で編もう!」と。ラタンは25年前に手芸キットを買って一度作っただけ。「編むことは一緒でしょ」と図書館の本を借りて作り始めてみると、コーヒーで染色するところや、常に湿らせながら編む、不慣れのためきれいに編めないなどで想像以上に手間どりました。手芸を25年やってきたけれど、バスケットひとつにこんなに手間取るものかと、今さらながら思い知り、プラスティック製品のおかげで、これまで私たちはたくさんの時間を手に入れていたんだということにも気づかされました。
これからラタンバスケットをお店で目にすることがあれば、作るために費やされた時間と労力に思いをはせずにはいられないでしょう。物の選び方、暮らし方、これからの生き方。ちょっとゆっくり、考えていきたいな、と思わされた手編みの体験になりました。
ユキンコ
『クチュリエの種』創刊時から作品を担当。娘の成長とともに自分の時間も増えてきました。 最近はソーイングにどっぷりはまり中。
Instagram:@yukinko_no_kurashi
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