目次
フェルトとは?
羊毛やポリエステルなどを集めて圧縮して作るシート状製品の総称。水やアルカリ性の水溶液を加えて圧力をかけ、もんだり転がしたりすることでフェルトが作られています。布のように輪がほつれないので、気軽に使える手作り素材のひとつです。
フェルトを使ったスイーツモチーフの作り方
◇必要な材料
・フェルト
・刺しゅう糸
・キルトわた
◇生クリームの作り方
フェルトを重ねて、ちょっと細工するだけで、生クリームそっくりに!
しずく形を半分にしたような形の、フェルト(白)を8枚用意します。(実物大型紙がページの最後にあります。)
フェルト(白)を4枚重ね、下から巻きかがりをします。(わかりやすいように目立つ色の糸で縫っています。)
②をもうひとつ作り、ふたつ合わせて、②で巻きかがりした糸を下から順にすくって縫い合わせます。
③ですくった糸を少し引いてしぼり、フェルト全体をねじりながら針を上から下へ通します。
そのままの形を固定して玉止めし、糸をカットしてできあがりです。
◇メロンの作り方
メロンの皮は、ランダムなステッチでユニークに表現!
メロンや皮の形にカットしたフェルト、刺しゅう糸、キルトわたを用意します。(実物大型紙はページの最後にあります。)
フェルト/メロン皮(黄緑)にランダムにストレートステッチ(薄黄・2本どり)で刺しゅうをします。
フェルト/メロン果肉(薄黄)2枚とフェルト/メロン側面をブランケットステッチ(薄黄・1本どり)で縫い合わせます。
③にキルトわたを入れ、②をブランケットステッチ(黄緑・1本どり)で縫い合わせます。
写真のように、色えんぴつ(黄緑系)で色を塗ります。果肉部分は薄く、皮に近い部分は濃く塗っていくとリアルに仕上がります。
生クリームとメロンの実物大型紙はこちら!
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フェルトの印つけの方法
厚みがあり、表面が毛羽立っているフェルトは、印つけのしにくい素材。チャコなど芯のやわらかいものでは、印がぼやけてカットする位置が分かりにくくなります。逆に、芯の硬いシャープペンシルなどではフェルトの表面が毛羽立ってしまいます。そこで、ここではフェルトの印つけにおすすめの3つの方法をご紹介します。きれいにくっきり印をつけることがきれいな作品作りへの第一歩です。
◇トレーシングペーパーを使って
くっきり写るのでおすすめの方法。(ただし、濃い色のフェルトには適しません。)
エンピツで濃いめに図案を写したトレーシングペーパーを、裏向きにフェルトに重ねてテープで仮止めします。
トレーシングペーパーが破れないように、図案の部分をつめでこすります。
テープを貼ったまま、写っているか確認し、写っていたらテープをはがして転写終了。
線の上をカットして、こちらの面を裏として使いましょう。
◇ボールペンを使って
直接フェルトに書くならボールペンがおすすめ。表面が毛羽立たず、スムーズにラインが描けます。
型紙をカットしてフェルトに重ねます。
動かないように押さえてボールペンで印をつけます。
くっきりした線が描けました。
型紙の少し外側に印をつけたことになるので、線の少し内側をカットしましょう。
◇ピーシングペーパーを使って
ピーシングペーパーは、図案を写して布にアイロンで仮接着が出来る薄紙です。濃い色のフェルトにも使える便利な方法。印がフェルトに残らないからきれいに仕上がります。
図案を写したピーシングペーパーをフェルトに重ねます。(接着面をフェルト側にする)
アイロンをかけて接着します。(温度はフェルトに対応した温度で)
ピーシングペーパーが接着できました。
そのままカットしてから、ピーシングペーパーをはがします。
フェルトのカットの方法
普通の生地より厚みがあるフェルトは、カットしたときの断面が目立ちます。きれいな断面にカットすることが美しくみせるコツ。カットがきれいにできると、作品の仕上がりがアップしますよ。
切れ味のよい小回りのきくハサミを使用し、ハサミを動かさず、フェルトを動かしてカットしましょう。
断面が直角になるように常に意識してカットしましょう。
角をきれいに出すため、1辺ずつカットしましょう。谷になるところは、頂点まできっちりカットしましょう。
無理にひっぱると、フェルトの繊維が出てきてしまいます。
フェルトならではの特性を活かして
フェルトは身近で手に入って扱いやすい素材。しかも、小さなハギレでも今回ご紹介したようなかわいいスイーツモチーフが作れます。ぜひ、手芸材料として活用してみてください。
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