手づくりはFave Tune に乗っかって♪ 今日の一曲「くるみ割り人形」〜金平糖の踊り〜

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こんにちは。プランナーのかりんとうです。
このコーナーでは、好きな曲を選んで、その曲を聴きながら頭の中に浮かんでくるイメージを手づくりで表現しています。第3回目は、シンプルなヘッドフォンを、心の趣くままにリメイクしてみました。みなさんにとって気持ちのよい自分だけの世界は、どんな場所ですか?

チャイコフスキーが手掛けた最後のバレエ音楽(1892)。クリスマスイブにくるみ割り人形を貰った少女が、人形とともに夢の世界を旅し、いろんな妖精と出会う物語。

バレエくるみ割り人形に登場する「金平糖の踊り」。
劇中ではきらきらのドレスを着た金平糖の妖精が、魔法のステッキを振りかざしながら、この曲に合わせてソロで踊ります。忍び足のようなチェロの怪しい伴奏と、冷たく響く鉄琴のメロディーがなんとも独特です。舞台の上でスポットライトを独占し、怪しげにほほえみながらステップを踏む妖精に、あこがれすら抱くほど印象的でした。


この曲はまさに、「甘さ」そのものを表現していると私は感じます。食べ過ぎると家族に怒られるから、こっそりと食べる後ろめたさ。このひと口で最後にしようと思いつつ、つい手が伸びてしまう。結局すべて平らげてしまい、最後にクリームのついた指をなめるときの満足感。私はこの感情を「背徳美味」と呼んでいるのですが、この曲はそのにおいがプンプンしているのです。


電車や街中でヘッドフォンを着けているときも、私は少し背徳美味を感じます。まわりでどんなことが起ころうが私には関係ないわとでも言うように両耳を完全に覆って外の音を遮断し、ただただ好きな音楽に浸っていると、自分だけこっそり違う世界にいるような快感を覚えるのです。

ということで今回は、かつてあこがれた金平糖の妖精のように自分もなれないかなと思い、白いヘッドフォンをリメイクしてみました。


お砂糖でコーティングするようにラメのマニキュアで色を塗り、飴玉のような大きいビーズを付けました。そしてバレエ衣装のようなピンクのオーガンジーフリルも付けました。


本当は魔法のステッキも持って歩きたいけど、それだと本当に変な人になってしまいますね。だからこそヘッドフォンで音楽を聴いているときは、自分の心に秘めた世界で自由に踊れるのです。

プランナー かりんとう

芸術の街・ニューヨークで生まれ、お笑いの街・大阪で育つ。そのため、笑っちゃうくらい大げさで刺激的なものが大好き。

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