ステンドグラス作家として活躍されている、山﨑まどかさん。前回のインタビューでは、ステンドグラスの魅力についてお話しいただきました。今回は、創作活動の様子やふだんの暮らしぶりなど、作品が生まれる背景について、お話しをうかがいます。
生徒さんとわいわい楽しく
10年ほど前からワークショップで生徒さんたちにステンドグラスをレクチャー。日ごろは建築関係の装飾のお仕事も多いそうですが、ワークショップでは、短時間でできる手鏡などの小物を作られています。むずかしいと思われがちなステンドグラスを始めるきっかけになればと、長く続けている活動のひとつです。
作品づくりのヒント、日々観察
心がけているのは「いろいろなものを観察すること」。古い時代を描いた映画やドラマでは、登場人物よりも背景のインテリアや衣装に心をうばわれたり、いいなと思われるそう。その観点は、昔からつくり方の変わらないステンドグラスの技法とアンティークガラスという素材が身近にある、山﨑さんだからこそですね。
レトロガラスに命を吹き込む
昭和の建物に多く使われていた表情豊かな「型板ガラス」もお気に入り。京都の住宅の建て替えのお仕事では、古いお家で使われていた型板ガラスをはずし、アンティークガラスと組み合わせて新しい欄間作品として甦らせました。もう製造されていないものだからこそ大切に、新しい命を吹き込んで未来へ残したいと願います。
図画工作はいつも満点
ガラスをカットするしなやかな動き。山﨑さんがご器用なのはご家族ゆずりなのです。お母さまは刺しゅうや織物、おばあさまも木彫りなどをされていたそうで、小さなころから手でものをつくることが身近にある環境だったそうです。きっと手づくりする楽しさが自然と身についたのですね。
おもしろいことをいつも探している
「この空間にこんなものがあったら素敵だろうなと考えるのが楽しい」。現アトリエである、古民家の改装にもワクワク。山﨑さんの頭の中はつねに大好きなガラスに関するアイデアや好奇心でいっぱいです。
次回、最終回は山﨑さん監修のステンドグラスキットについて、ご紹介します。
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