
使いやすい裁縫箱や道具があれば、手づくりがますます楽しくなるはず。今回は、よく目にするお裁縫道具をご紹介。材料についての知識も備えておけば、手づくりが楽になりますよ。
目次
基本となるお裁縫道具

◇縫う道具
①ピンクッションと針
針を休ませるクッションをピンクッションと言います。縫い針は糸を通した状態で休ませるとピンクッションにもぐりこみません。
②手縫い糸としつけ糸
しつけ糸とは、撚りの甘い木綿糸のこと。縫いずれを防ぎたいときや仮縫いのとき、しるし縫いの時にも使います。手縫い糸は、まず白と黒をご用意ください。
③指ぬき
右中指にはめ、手縫いのときに針を当てて、針の背を押しながら縫います。
◇長さを計る道具
④定規
透明で方眼の目盛りが入ったものが便利です。
⑤メジャー
からだの採寸など、平面でないものを計るときや、型紙の曲線部分に立てて沿わせて長さを計るときなどに使います。
◇あると便利な道具
⑥ロータリーカッター
ルレットのように歯を回転させて切る道具。パッチワークのピースカットのように、何枚か重ねて同じ形に切るときなどにも有効です。
⑦目打ち
布を袋に縫って、ひっくり返した角を整えるなど、細かい作業に活躍。
◇切る道具
⑧糸切りばさみ
手の中で握りながら切るので、細かい作業に適しています。
⑨紙切りばさみ
型紙を切るときに必要。
⑩裁ちばさみ
布の裁断用のはさみです。紙を切ると切れ味が悪くなるので、必ず紙用と分けて使います。
⑪リッパー
ミシンの縫い目をほどくときや、ボタン穴の周囲を塗った後、切り込みを入れる時などに使います。
◇しるしつけの道具
⑫チャコ(チャコペンシル)
固形のものや粉末のもの、水で消えるペンタイプのものなどいろいろな種類があるので、布の色や目的に応じて使い分けます。
⑬へら
薄手の木綿や絹などに、型をつけるようにしてしるしをつけます。
⑭ルレット
刃先の丸いものととがったものがあります。とがったものは紙用で、型紙を別紙に写すときに使います。
⑮布用複写紙
片面タイプと両面タイプがあり、布用複写紙を布や図案の間にはさんで、刃先の丸いルレットなどでしるしをつけます。
針について知ろう!
針の種類って本当にたくさんありますよね。美しく丈夫な縫い目を作るためだったり、刺繍をきれいに仕上げるためだったり。種類も太さも長さもさまざまです。今回は、手縫い針と手芸針を中心にご紹介します。
◇手縫い針と手芸針の種類をご紹介!

①手縫い針
メリケン針とも言います。1〜12番まであり、すべての番手に長針と短針があります。数が大きくなるほど細くて短くなります。厚紙用、ボタンつけには6番、普通地用には7番と8番、薄地用に9番の針をそろえておけば、ほとんどの布に対応できます。
②刺し子針
厚地を太い糸で刺していくため、太くて、長くて、針穴の大きい針。メリケン針の5番の長針で対応できます。
③フランス刺しゅう針
針穴が大きくて糸が通しやすいようにできています。糸と布の摩擦も少ないので、糸が傷みにくいのも特徴です。リボン刺しゅうもできます。
④クロスステッチ針
針先が丸く、細かい目でも織り糸を割らずに刺しゅうできます。
⑤パッチワーク針
細かいピースワークをするための短い針。手縫い針の8番の短針でも対応できます。
⑥キルティング用しつけ針
表布、キルトわた、裏布の三層の厚みに対応できるよう、細くて長い針です。
⑦キルティング針
曲がってしまわないように短くて硬い針です。手縫い針の9番の短針でも対応できます。
⑧ビーズ針
小さなビーズの穴にも通るよう細めにできています。
◇まち針の種類をご紹介!

①シルクピン
とても細く、頭部分も小さくて見失いそうになるほどですが、作る際に邪魔になりません。
②まち針
頭に小さな玉のついた一般的なまち針。玉がガラス製のものは、アイロンを当てることができます。型紙を固定するときには長い針、アップリケをするときは短い針と使い分けするとよいでしょう。
③セルまち針
頭の部分が大きく、扱いやすいです。
◇まち針を打つ方向

まち針は縫い線同士をきっちりと合わせるために打つものなので、まず縫い線上に刺し、縫い代側に出します。この際、縫い線に対して垂直に刺すのが基本です。
◇まち針を打つ順序と間隔

「両端→中央→その間」と打っていくのが基本です。間隔は、パッチワーク等で小さな布をきっちりと縫い合わせる場合は1.5cm〜2cmと細かめに。手縫いでも大きめの布ならもう少し間隔を広くしてもよいでしょう。ミシンの場合は、直線なら20cmくらいの間隔でOK!
糸について知ろう!
◇糸の種類をご紹介!
針と同じように、糸にもいろいろな種類があります。最近は目的に合わせて、素材、撚り、太さを変えたたくさんの種類が売られていますが、専用の糸はやはり使いやすいものです。今回は、中でもよく使うものや幅広く使えるものを紹介。
①手縫い糸

カード巻き、コイル巻きと売られている形はさまざま。ポリエステル素材でコイル巻きのものが使いやすいです。
②ミシン糸

ポリエステル素材の糸がおすすめ。薄手には90番、普通地には60番、厚手布には30番の糸を使用しますが、迷うときは60番を使っておくと間違いありません
③ロックミシン糸

布端の始末をするのがロックミシン。コーン状の糸を3〜4本のセットで使います。
④しつけ糸

本縫いの前に、布がずれないように粗く止めておく目的で使う木綿糸です。
⑤パッチワーク糸

ピースワークで縫い代を片倒しにしてもごわつかない細めの糸。
⑥キルティング糸

太めで丈夫な糸がおすすめです。滑りをよくするため、ロウが塗ってあるなど、キルティングに適した工夫がされています。
⑦絹糸

色が美しく、独特の艶と風合い。ポリエステル糸に比べると強くはないですが、絹やウールの布にもよく合います。
⑧刺しゅう糸

素材は綿で色数が豊富。最も一般的なのが25番の刺繍糸。通常6本どりのかせの状態で売られています。25番より太い8番や5番の糸やウールや麻、絹の糸もあります。
布について知ろう!
今回は、初心者さんにも縫いやすい、木綿素材の布地を中心にご紹介します。
◇普通地の平織り木綿布

①ギンガム
親しみやすいさわやかさがあり、いろいろな目的で使われます。
②エイティスクエア
針通りがよく、パッチワークに向いています。
③シーチング
布目がやや粗く、素朴でやわらかい風合い。
④ブロード
張りのある感触と光沢が特徴。糸の密度が高く、丈夫ですが、針通りが悪いので手縫いには向いていません。
⑤ダンガリー
タテ糸に色糸、ヨコ糸に白糸を作って織る布。シャツなどに使われます。
◇透ける布

⑥ローン
薄くサラサラした手ざわり。ハンカチなどによく使われます。
⑦ガーゼ(ダブルガーゼ)
布目が粗く、やわらかい薄地布。二重に織られたダブルガーゼは服地として扱いやすい。
◇厚手の木綿布

⑧デニム
ジーンズなどでおなじみの生地。厚手なので手縫いにはあまり向いていません。
⑨チノ
チノパンでおなじみ、丈夫な布です。
◇そのほかの布

・夏素材の布
⑩サッカー
表にしぼがあり、でこぼこした表情のある布。きっちりしたシルエットには向きません。
・毛足のある木綿布
⑪コーデュロイ
短い毛足でうねのある布です。冬の木綿素材です。
・ニット状に編まれた布
⑫綿ジャージ
編み目が細かく、薄くてやわらかいニット地。裏がパイル状になったニット地もあります。
道具・素材の使い方・特徴を押さえておこう!
道具や素材についての知識を備えておくだけで、失敗がなく、仕上がりもきれいになります。しっかり押さえて、手づくりライフを充実させましょう。
また、道具はきちんと収納しましょう。裁縫箱の収納の仕方はこちら。
クチュリエブログでは、他にも基本的な裁縫の手順や少し凝った刺繍など、たくさんのお役立ち情報を掲載しています。ぜひ、のぞいてみてくださいね。 また、手づくりキットを販売しているクチュリエショップや、公式SNSアカウントもお見逃しなく!

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