寒い季節の手づくりといえば、やっぱり編み物ですよね。編み物には棒針編みやかぎ針編みなどの種類がありますが、今回は2本の針で編む「棒針編み」をご紹介します。
目次
◇棒針編みとは?
編み物の代表的な手法のひとつで、2本または複数本の棒状の針を使って編みます。「表編み」と「裏編み」という2種類の編み方をマスターすれば、簡単なマフラーなどが編めますよ。
◇棒針編みに必要な材料と道具
・糸
編み物用の糸は素材も太さも種類が豊富。それぞれ、編みやすさや仕上がりサイズ、風合いが異なります。棒針編み初心者の方は並太〜極太のストレート糸から始めるのがオススメです!
・ 編み針
選んだ糸に合わせて針を選びます。毛糸についている帯に、目安となる編み針の号数が表示されているので参考にしましょう! マフラーなど平面のものを編む場合には片側にストッパーの役目をする玉のついた針を2本使います(A)。また、今回は使用しませんが、帽子などを筒状に編む場合には両側が細くなった編み針を4~5本使います(B)。8号の棒針を使用しました。
・とじ針
できあがった編み地をとじ合わせる時に使用します。針穴が大きく、先が丸い針です。
◇表編みと裏編み
棒針編みの基本的な編み方は「表編み」と「裏編み」の2種類です。メリヤス編みはこの2種類の編み方を交互に繰り返します。偶数段は編み地の裏側を見ながら「裏編み」をし、奇数段は編み地の表側を見ながら「表編み」をすると覚えましょう。編み地の表と裏は写真のように編み目になります。
・メリヤス編みの表側
・メリヤス編みの裏側
◇針と糸の持ち方
針と糸の持ち方には「フランス式」と「アメリカ式」があるのをご存知でしょうか。どちらも編み方は同じなのですが、糸を持つ手(持ち方)が違います。両方試してみて、編みやすい方で編んでくださいね。
【フランス式】
左手の指に糸をかけて、作り目をした針を持ちます。
【アメリカ式】
作り目に針を入れ、右手の指に糸をかけて針を持ちます。
◇まず、作り目をします
「作り目」とは棒針編みをする時の最初の1段です。今回は「指でかける方法」をご紹介します。
作りたい編み地の幅の約3.5倍の長さのところに「わ」を作ります。
「わ」から糸を引き抜きます。
できた「わ」に針を2本通して、「わ」を引き締めます。(これが1目めになります)
棒針2本を右手に持ち、短い方の糸を左手の親指、長い方を人さし指にかけ、残りの3本の指で2本の糸を握ります。
親指の糸を矢印の方向にすくいます。
さらに人さし指の糸をすくって、親指の糸の「わ」にくぐらせます。
「わ」にくぐらせたところです。次に親指を外します。
手前の糸を親指にかけて引き締めます。
糸を引き締めながら親指を開くと、⑤の状態に戻ります。
⑤から⑨を繰り返して、必要な目数を作り、針を1本引き抜くと作り目の完成です。
◇2段めを編みます(裏編みをします)
「フランス式」と「アメリカ式」のそれぞれの持ち方でご紹介します。
【フランス式】
右端の1目に針を右側から入れ、写真のように糸を針に絡ませて引き出します。
絡ませた糸を編み目から引き出したところです。
左針の目を外します。
1目編めました。
①〜④を繰り返して端まで編みます。
【アメリカ式】
右端の1目に針を右側から入れ、糸を針に引っかけます。
引っかけた糸を編み目から引き出します。
糸を引き出したところです。
左針の目を外します。1目編めました。
①〜④を繰り返して端まで編みます。
◇3段目を編みます(表編みをします)
編み終えた右針をもう一度左手に持ちかえて表編みをします。
【フランス式】
右端の1目に針を左側から入れます。
編み目を針で少し広げるようにして、糸をすくいます。
すくった糸を編み目から引き出します。
左針の目を外します。1目編めました。
①〜④を繰り返して端まで編みます。
【アメリカ式】
右端の1目に針を左端から入れ、糸を奥から手前に引っかけます。
引っかけた糸を編み目から引き出します。
糸を編み目から引き出したところです。
左針の目を外します。1目編めました。
①〜④を繰り返して端まで編みます。
◇裏編みと表編みを交互に繰り返します
途中で糸がなくなってしまったら、新しい糸で数目編んだ後、2本の糸端を軽く結んでおき、最後にほどいて、とじ針で編み目の間をくぐらせて糸を始末します。
◇伏せ目をして糸を始末します
最後の1段を編みながら1目ずつ編み目を伏せていきます。
裏編みを2目編み、左の針で右側の1目を左側の編み目にかぶせます。
編み目をかぶせたところです。次の1目を編みます。
右側の編み目を左の編み目にかぶせ、これを繰り返します。
端まで伏せ目をしたら、糸をカットして引き抜きます。
とじ針で編み目の間に糸を数目くぐらせて完成です。
◇メリヤス編みのティペット
編み方をマスターしたら、短時間で編めるこんなティペットはいかがでしょうか?モヘアやループのある糸なら、編み目の大きさがそろわなくても目立ちませんよ♪
手編みセーターも夢じゃない!
表編みと裏編みを覚えれば、あとはその応用で模様編みもできます。ぜひマスターして、大作にもチャレンジしてみてください!
クチュリエブログでは、編み物はもちろん、裁縫、刺しゅうなど、さまざまな手づくりのコツをお届けしています。小さなコツを覚えて、コツコツ手づくり、楽しみましょう! 手づくりキットを販売しているクチュリエショップや、公式SNSアカウントもお見逃しなく!
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