前回、梅村マルティナさんと魔法の毛糸Opal[オパール]との出会いについてご紹介しましたが、連載2回目では気仙沼のみなさんと毛糸でつながる思いのことなど、お話をおうかがいしました。
2011年3月11日に発生した東日本大震災。京都で暮らしていたマルティナさんのもとには、ドイツから帰国を促す声が絶えませんでした。でも、家族と日本に残ると決めた彼女は、「今、私にはなにができるだろう?」と考え続けました。
無心に編んでいる瞬間、つらいことも忘れられる
やわらかな毛糸にふれて指を動かしていると、自然と心が落ち着く。そう思ったマルティナさんは、NPOを通じて避難所に、輪針と毛糸と、腹巻帽子のレシピを送りました。ちなみにマルティナさんはインタビュー中も、編んでる方が緊張しないからと、手を動かし続けていました。
編み方レシピは小学生だった息子さんの手書き
当初ご主人は、この活動に反対だったそうです。そこで、日本語を書くのが苦手なマルティナさんは、編み方レシピを小学生だった息子さんに頼むことに。誤字脱字も微笑ましい、イラスト入りの手書きのレシピとともに、マルティナさんの思いはいくつかの避難所に届けられました。
気仙沼の避難所のみなさんと毛糸を通してつながった思い
ある日、気仙沼の避難所から「もっと送ってほしい」という連絡が。毛糸を送り続けるうちに「みなさんに会いたい、一緒に編みたい」と、気仙沼に通いはじめることに。そこで生まれたのが、「しあわせをいっぱいつかみとれるように」という願いを込めた復興のシンボル「小原木(こはらぎ)タコちゃん」でした。
復興のシンボル、小原木タコちゃん
「小原木タコちゃん」の原型は、ドイツの子どもたちが三つ編みの練習に使う人形。顔も髪飾りも自由、世界でたったひとつのお友だちが作れるタコちゃん。気仙沼のお母さんたちと一緒に手づくりしたタコちゃんを、マルティナさんが京都の手づくり市で売って復興支援につなげていました。
「しあわせを編む仲間の輪」のはじまり
時が経つにつれ、お母さんたちは生活を支える仕事が必要になってきました。そこでマルティナさんは、気仙沼の仲間たちと会社を設立することに。すると糸がつながるように、自然発生的に協力者があらわれ、しあわせの輪がどんどん広がっていったのです。
次回も引き続き、マルティナさんの活動や気仙沼でのエピソードなどをご紹介していきます。
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