◆たくさんのご応募、ありがとうございました◆
◆たくさんのご応募、ありがとうございました◆
OTONA短歌へのご応募、誠にありがとうございました。今回は約560名もの方々にご参加いただき、1,200点を超える作品が集まりました。どの作品もそれぞれの思いや思い出が込められており、私たちの心を強く揺さぶるものばかりで、選考を楽しませていただきました。
厳正な審査の結果、入選作品として10点を選ばせていただきました。入選された方々には、作品をラベルに使用した特製ワインを賞品としてお贈りいたします。また、すべての応募作品1,200点以上をフェリシモ本社 エフワイナリーで展示させていただきますので、ぜひご覧いただければ幸いです。晩秋の神戸で、皆さまのご来場を心よりお待ちしております。
◆モリサワフォント×OTONA短歌◆
◆モリサワフォント×OTONA短歌◆
入選作品10点には、各作品に合わせたモリサワフォントを選定しました。今回はモリサワフォントさまに、作品の魅力をさらに引き立てるフォントを選んでいただき、作品がより一層輝きを増しています。
◆全体講評◆
◆全体講評◆
今回のテーマ「大人の短歌」では、人生の深みや日常の機微を描いた、多彩な作品が集まりました。多くの歌から、その人が歩んできた道や積み重ねてきた経験が感じられ、心に響く瞬間が多くありました。選考を通じて感じたのは、成熟した視点や深い思索を反映させた歌が多かったことです。そうした中から、特に「大人」であることに強く焦点を当てた作品を選出いたしました。
作品の多くには、生活の一部やその瞬間に感じた思いがていねいに織り込まれており、どれも非常に味わい深いものでした。直接的な言葉の裏に隠された心情が見え隠れする歌や、読み解くごとに深みが増す表現が多く、受け手の視点によってさまざまな解釈が可能でした。また、表現をわずかに変えるだけで、まったく新しい短歌が生まれそうな創造性も感じられました。
一方で、感情や思いを歌に昇華しきれず、伝えたいことが過剰に詰め込まれているような作品も見受けられました。しかし、それもまた歌の一つの個性であり、今後の成長や深化が期待できる点といえます。粗削りながらも強いエネルギーやメッセージ性を持つ歌が数多く寄せられた今回の企画は、大変刺激的で、選考する側としても多くの学びを得る機会となりました。
◆ご応募いただいた短歌を、いくつかのテーマに分けてご紹介します◆
◆ご応募いただいた短歌を、
いくつかのテーマに分けてご紹介します◆
秘密:心の奥に抱いている思いや、普段は隠している感情が率直に表現された作品です。言葉の裏に潜む真実に、詠み手の強い思いが感じられます。
- ・お互いに触れる指先確信犯 握れはしないふたりの距離感 (タマキマヤ さん)
- ・真夜中の内緒の合図のあと 降る甘くて眩暈するような雨 (たちばなつき さん)
思い出:過去のロマンスや青春時代の恋愛を振り返る歌が多く寄せられました。懐かしさとともに、今でも鮮やかに心に残る記憶が詠まれています。
- ・青春の日々を語らう友のいて 全部全部を笑ってしまえ (たま子 さん)
- ・もう鍵は失くしたけれど捨てられぬ 昔の恋の記憶の小箱 (堀 卓 さん)
絆愛:親子や夫婦、友人との深い絆を描いた作品が並びます。人と人とのつながりを温かく包み込むような愛情があふれ、心がほっこりとする歌が多く見受けられます。
- ・飛び級でヒトを卒業するごとく お先にと言う 癌病める友 (末永 逸 さん)
- ・手をつなぐ 「階段だから」とキミは言う 照れ屋さんだね 老老介護 (花屋の娘 さん)
未来:夢や希望、これからの人生への期待を込めた作品です。未来に向かって力強く進む姿が、読む人にも元気や勇気を与えるでしょう。
- ・人生は一度きりだと手に取った 一期一会の夏色の服 (村田 千賀子 さん)
- ・明日こそ心向くまま気のままに いざ出発だ新たな道へ (プロト さん)
負けない:困難に立ち向かい、力強く生きる姿勢が詠まれた歌も目立ちました。大人ならではの、人生をしっかりと生き抜く力が感じられます。
- ・ありがとう その労いが嬉しくて 笑顔でこたえはかどる仕事 (利久 さん)
- ・苦しみのタネに感謝を注ぎこむ 綺麗な花が咲きますように (大山歌胡 さん)
イマの私:現在の自分を見つめ直し、喜びや寂しさを表現した歌です。今この瞬間をどう捉えるかは、詠み手によってさまざまで、それぞれに個性が光ります。
- ・その機嫌直すことまで仕事なら 手当てください手当てください (猫とひまわり さん)
- ・ただの夜恐ろしくないただの夜 ギザギザしてるシャボン玉降る (すえだべべ さん)
発見:日常の中でふと気づいた瞬間をとらえた作品です。普段見過ごしてしまいがちな小さな発見をていねいに言葉に紡ぎ出す感性が魅力的です。
- ・肩肘を張らずピンクを纏えたら ちいさな風の始まりとなる (いんざわんけい さん)
- ・仕事やめ真昼に眺めた空の色 青く高くてふっと息をのむ (あおい さん)
賞賛:人生を楽しみながら、精一杯生きている姿が詠まれた作品です。そんな歌を読むと、人生そのものへの感謝や尊敬の念が自然と湧いてきます。
- ・結婚し出産離婚介護あり それでも生きて偉いね私 (港のパンダ さん)
- ・約束をしたわけじゃない 平日に会って話せるきみは宝だ (伊藤美幸 さん)
このページでは、限られた作品のみを紹介していますが、展示会場では全ての作品をご覧いただけます。ぜひ、会場にも足を運んでみてください。
◆1200点の展示会場はこちら◆
◆1200点の展示会場はこちら◆
●OTONA短歌1200首を見に来ませんか?
●OTONA短歌1200首を見に来ませんか?
エフワイナリー営業期間中は自由にご覧いただけます。海に近いワイナリーでワインを飲みながら(ソフトドリンクもあります)ぜひお寄せいただいた作品を鑑賞してください。また、11月23日の18時からは、審査員の石田さんをお迎えして入賞作品などを見ながらカジュアルにお話しする会を開催します。ワンドリンク500円でワインなどをお楽しみいただけます。ぜひご参加くださいね。
●展示会場
●展示会場
- フェリシモワイン醸造所「fwineryエフワイナリー」
- 神戸市中央区新港町7-1(フェリシモ社屋Stage Felissimo 1F 海側)
●展示期間
●展示期間
下記期間、フェリシモワイン醸造所「fwineryエフワイナリー」のカフェ店内にて展示しています。
2024年11月23日(土)~12月1日(日)
※エフワイナリー併設カフェエリアで開催。自由にご覧いただけます。
カフェの営業は土日祝のみです。23日のカフェ営業は18時までとなり、18時からはOTONA短歌のオープニングセレモニーを開催。
こちらも自由にご参加できますが、人数確認のため事前に下記よりエントリーをお願いします。
●<展示短歌を見れる時間>
- 11月23日(土) 12:00~18:00
- ※ただし18時からはオープニングセレモニーを開催します。
- 11月24日(日) 12:00~19:00
- 11月30日(土) 12:00~19:00
- 12月1日(日) 12:00~19:00
◆オープニングセレモニーのご案内◆
◆オープニングセレモニーのご案内◆
11月23日18時より、オープニングセレモニーを開催いたします。審査員の石田さんをはじめ、参加者のみなさまと共に短歌の楽しさや今回の作品について語り合う、カジュアルで和やかな会を予定しております。ワインとおつまみをご用意し、リラックスした雰囲気でお楽しみいただければ幸いです。ぜひ、お気軽にご参加ください。
開催日:11月23日18時 開催場所:フェリシモ本社 エフワイナリー
※人数確認のため下記よりエントリーをお願いします。