ただただおいしい、そんなチョコ〈エリーシアン〉ギリシャ

しまった……。こんなことだったら、もっと話を聞いておけば良かった。

ときどきこう思うショコラティエがいます。実はこれ、ヒットチョコレートの特徴なんです。

この〈エリーシアン〉もそうなっちゃうかも。そうなってほしいけど。

ギリシャはなかなか個性派ぞろいで、国の傾向をつかめないほど、バラバラな個性の塊のショコラティエたちに会っていました。そんな中、すみません、まったく突っ込みどころがなかったのが、この〈エリーシアン〉です。

お店の外観もほらね。

ふつう。

オーナーのバゲリスさんも控えめで礼儀正しいジェントルマン。穏やかに挨拶して、広く美しいアトリエも、取り立てて突っ込みどころがなく。

エリーシアンとはギリシャ語の“天国”からきてるそうで、名前も正統派。

昔コーヒーが好きで好きで、それが高じてコーヒーの店を作り、その下でチョコを作っていると。

広さをもてあますほどの空間でチョコ作りをされています。

まったく突っ込みどころのないショコラティエにひとつだけ、ものすごく特徴的なことが起こりました。

チョコの味です。

ふっつーの板チョコがシンプルに出されて、そんなに期待せずに食べたら。

うっっっっっっっまっっっっっっ。

なんじゃこれは。

この方、ほんと味にしか興味がないんだ。

ものすごく、味がよくしゃべるチョコです。

特にびっくりしたのが、アップルシナモンとピーナツバター。

やばいです。

最近スパイスチョコは世界的に流行っていますが。

ズバ抜けてます。

それをボンボンじゃなくって板チョコにしてるところも。泣けるなあ。

これは男性ファンがついてほしいな。

ギリシャ、ブルガリアのチョコは今の世界からしたらすこし甘めなんです。ミルクも多め。

だから日本人好みだと思います。

ちょうどやと思う。

それぞれに、これ以上はないバランス感覚。最終進化形です。よー考えて作られています。お見事。

いろいろ日本初上陸で迷ってる方。この２個でいいと思います。ポチって下さい。