全部たのし！おいし！かわい！〈オーララチョコレート〉ギリシャ

初めアポを入れたとき、〈オーララチョコレート〉さんはお店を移転されたばかりで忙しいから無理、ということでした。

ただ、一度会ってみると。

私も“あんまりすぐ具体的な話をしても逃げられちゃう、まずは不安にさせないようにして。うまくいったらラッキー”くらいに思っていました。

私はよくショコラティエから「ハッキリしてて助かる」と言われます。できるだけお店ごとに、ほかとかぶってないチョコとキャラを見極め、まっしぐらに決めるようにしています。私、商談早いです。

おそらく、日本人ってやさしいからハッキリ決めないと思われてるんだと思います。向こうでは、日本では非常識なくらいハッキリしたほうが普通なのかも。

でも、今回はぐいぐいはやめよう。

そんな感じでお店を訪問しました。

しかしお店に着き、ソフィアさんに会うなり、もうどんどんチョコの話になっていました。

え？ やる気満々やん。

日本人が来た！ってことでスイッチが入ったのか。はたまたこの数日で気が変わって、もう頭の中では断ったことを忘れたのか。

もう、今この時点でそんないきさつはどっちでもいいです。やる気のソフィアさんに乗っかるしかない。

何ごともなかったように、どんどんとご自身の推しチョコが出てきます。

「いろいろ全部作りたいんだけど、時間がなくって」と元パティシエのソフィアさん。

私のメモにはこう書いています。

「この人仕事好きやわ」

もう、間違いなしです。

絶対おいしい、食べる前からもう絶対おいしい。

この前のめり度と試食の量でおいしくないわきゃないです。

ソフィアさんの創作意欲によって生み出されたチョコは、レモンカダフィ、コニャック、トフィー、マシッサ、ピスタチオ、ギリシャのはちみつなどなど。

とめどなくおいしい。

こうなったらもうあれしかない。

伝家の宝刀“アソートボックス”です。アソートボックスは実は検査代などがたくさんかかりますので、値段が高くなりすぎるので避けたいんです。でも、おいしすぎてどうにもならん。選べん！

そんなときにしか出さないのがアソートボックスです。

わおっ。出ちゃった。

みなさまの中でアソートボックス好きの方がいらっしゃいましたら、ぜひ「幸福のチョコレート」で〈オーララチョコレート〉さん探してみてください。

「幸福のチョコレート」では、バイヤーが「一個に絞れないー」と職務を放棄せざるを得なかった、選ばれしチョコレートです。